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最終回

昨日、ついに車を買っていただける人も見つかり、アナーバー生活の「終わり」感がだいぶ出てきました。本日が予告どおり最後の投稿となります。

まずは、2年間ちょくちょく見に来ていただいた方、どうもありがとうございました。
知り合いにほとんど教えない、というコンセプト(?)のもとでやっていたため、多くの方は実際には僕はお会いしたことの無い、名前も知らない方々だったと思いますが、にもかかわらずこれだけ見に来ていただいて、ほんと有難うございました。

2年間、いいことも良くないこともありましたけど、とりあえず今までにはしていない新しい経験ができたことは確かですね。留学ってどうなの?する価値あるの?って疑問を持っている人もいるでしょうけど、僕が感じたのは、「国際性」これは間違いなく見につきますね。個人的にはこの漠然とした言葉、あまり好きじゃなかったのだけど、説明するにはこの言葉しかない、という感じ。

国際性というと、すぐ「英語か?」と思う人がいるだろうけど、そんなのは英語圏に2年とかいれば誰でもそこそこできるようになるのは当然で、それよりもっと大事なものとして、国際的な視野が得られるということ。ちょっと友達と話すにしても、常にその小さな井戸端会議で「日本代表」を背負っているということになるのです。日本は、とかアメリカは、とかヨーロッパの人は、とかそういう視点で物事を見て、考えて、自分なりの意見を持つということがとてもできてきた気がします。やはり、日本に居ると、日本から世界を見ているだけなのだけど、留学とかすると世界から日本を見ることになる。それによって、日本の悪さも見えたりしたけど、それよりむしろ日本の凄さ、良さ、強さをより再発見できたと思っています(ブログにもいろいろ書いてきたと思うけど)。

で、国際性を身に着けるとは何か、と考えてみると、最終的には日本をより知るということなんだなぁ、と思いました。国際性を身につけたい方に言いたいのは、まず英語を身につけて海外に多く住むとか外人と付き合うようにする、ということではなくて、日本にどかっと住み、日本語をしっかり見に付け、日本人の価値観・考え方を理解した上で世界に出る、ということをされたほうがいいと思っています。そういう自分の中に持っている「基準」が無いと根無し草っぽくなってしまうのではないか?という気がします。物事は比較論ですから、それを測るための定規が必要。それを日本で身につけてから行かないと、日本を代表できないし、海外のいいとこ、わるいとこも分らない気がします。そういう意味では少し遅めの年齢での留学でよかったなぁ、と思える部分でもあります(若く行けばそれだけ英語が見に付くのだけは早くなるでしょうけど)。

そういう意味では、アメリカ留学して僕の中でのアメリカの評価はどかっと落ちましたね。日本に居ると、実はアメリカのいい部分しかほとんど見えていなかったと思ってます。この国、世界最大の経済大国だけど、実際には先進国の部分と途上国の部分が両方混在する国家でして、駄目な部分が相当ある。特に格差問題はひどく、エリートはさらに富を得られるようになっている一方、今だに市とかからの食糧配給に頼っている人が多くいる(けど根本的な解決をしようとしていない)。まだ他にもいろいろ書けるけど、民度みたいなものは低い気もするし、一方でこれだけ多様性を有している国家を統率することの難しさも分る気がするし、といろいろなものが見えた気がします。こういうことが見えてきた結果、アメリカ人にも全然臆することがなくなったし、言いたいことを言って、自分の主張も明らかにできるようになったと思っています。

今後、また新たな道を踏み始めますけど、こういう国際性を身につけたまま、日本の良さを理解し、それを維持し続けることに何らかの貢献ができたらいいな、と考えてます。

これでこのブログは終わりますけど、また新たな道を踏み始めたら、どこかのブログでまた書き始めるでしょう。このブログってなんてことない仕組みですけど、面白いですね。

では、またどこかでお会いしましょう。バイバイ!

# by shinji_isono | 2007-06-24 22:24 | AnnArbor生活  

検索キーワードランキング!

このExciteブログさんは去年の5月くらいからこのブログをどういう検索キーワードでたどってきたのか?がわかるランキングが見れるようになっててですね、問題は、各月の10位までしか見れないので、全部はみれないのですけど、個人的に面白くてよく見てました。

ブログも終わることもあり、その総合ランキングの発表!!!




一位!

なんと 「ガーナ」 でした!

ガーナと言っても、単にガーナと入れて来ているのではなくて、「ガーナ 写真」「ガーナ 物価」とかガーナと何かを組み合わせて何かを調べたい!という人がよく訪れていました。ガーナに関しての情報はほんと少ないですからね。僕も渡航前、わずかにあるブログやHPをありがたく拝見させてもらって、ブログの筆者の方から貴重な情報を得たりしていました。ほんと、助かりました。まさに去年の今頃からガーナに行ってたのぉ、、、、、ともはや遠い昔のことのように思えるあの出来事。いまだにお世話になったボランティアとはたまにメールのやり取りをしていて、なんとまたまたお子さん(4人目かな?)が生まれたとの連絡が!!!アフリカは子供が多いですね。




二位!

「マイクロファイナンスとは」

もはやインターネット検索の王道ですね。「とは」と入れると、定義を見つけやすいという基本テクニック。これによって結構な人にこのブログを見に来ていただいていたようです。ちゃんと定義書いてないんですけどね・・・すいません。
英語での検索で定義探すときにこまるのが、この「とは」というものに相当するのが無いんですよね。最近はWIKIPEDIAがしっかりしてるので、そこで定義探せますけど、よく「日本語は便利だな~」とリサーチしながら思ったものです。




三位!

「アナーバー」もしくは「Ann Arbor」

当然きますね。日本人学生も多いこの大学なのに、意外と少ないですね、アナーバーブログ。それもあって結構な方に来ていただけたのだと思います。知らなかった人のためにあえて書きますけど、英語では Ann Arborと書きます。そう、アンとアーバーなんです。本当は。それが一緒に話すのでアナーバーとなる。An Appleをかっこよく話そうとするとアナポーとなるのと同じ。それをもはや当然のように日本語で「アナーバー」と書くことが定着しているというのがなんか不思議ですね。英語のカタカナ表記って、発音に忠実というよりもスペルに忠実の場合が多いのに。。。(アップルとか)




四位!

「いそいそ環境日記」(「いそいそ環境」を含む)

いきなりこんなキーワードを思いついてGoogleに打ち込むなんて人はいないでしょうから、すでに来ていただいた方が何回か打ってまた見に来てくれていたんだと思うけど、ポイントは「日記」というところ。

僕のブログは「いそいそ環境”にっき”」なんですけどね。別にいいんですけどね。どっちでも・・・




五位!

「田沼隆志」

僕の友達でこないだの県議会選挙に出馬した方ですね。簡単に僕のブログでも紹介してたから、なんですけど、びっくりなのが、こういう選挙でもインターネットで情報集めして投票活動につなげている人が多いということです。時代はどんどん変わってきてるなあ、という気がします。彼にはぜひ次回はがんばって欲しいものです。



六位!

「環境学 留学」

これが一つのこのブログの目的だったので、そういう方に来ていただけたのはうれしいですね。「アメリカで環境学」とかもあったりしました。プロフェッショナルスクールというと、ビジネススクールとロースクールという2つが一番最初に思いつくと思うけど、こういうレベルを目指して開発途上なのが「環境スクール」という世界。実務のプロを育成しようというコンセプトでいろいろな大学ががんばろうとしている、のだけど最近また人気が少し減ってきているらしい・・・・(涙)




七位!

「民主主義」

なんとまぁ、大上段なキーワードなこと!これは昔「民主主義とは何か?」という記事を書いたからだと思います。「民主主義は機能しているか?」というキーワードでひっかかったりしていたようです。
僕は住民票無いんで投票できませんけど、今度の参院選。政党でも候補者でもなく国民にがんばっていただきたい。特定の利権だけで動く政治家が多くいるのも、税金が上がるのも、格差が増えていることも、他国のプロパガンダによって攻撃されていることも、年金がどっかいっちゃったことも、民主主義といいながら、少数意見を聞かず強行採決しまくってることも、もともとはすべては国民に原因があるわけですからね。。。夏休みの間の大事な週末になるんでしょうけど、ぜひ投票していただきたい。



八位!

「モリー先生の火曜日」

これがなぜかランクイン!個人的にはうれしいね。感動のお話です(映画のタイトルね)。英語の勉強にもちょうどいいこともあり、アナーバーでもう4回くらいは見たな、きっと。
「どう死ぬかがわかれば、どう生きなければならないかが自然とわかる」
そんなことを病にかかり死ぬ直前のモリー先生が教えてくれます。そういえばこの作者のMitch Albomにもアナーバーであったなぁ。




九位!

「ガソリンの値段」

ガソリンの値段高すぎるんだけど!!とか書いてたのでひっかかったんですかね?ガソリンねぇ、昔は1Gallon2ドル20セントくらいまで行ってたこともあったんですけどね、今は3ドル20セントくらいですね。1.5倍くらい。高いですなぁ。。。
ちなみに、アナーバー近辺のガスの値段知りたい方は、
こちらのWebsiteで見れます。


十位!

10位以降は一気に混戦になる感じで、いろいろなキーワードがありました。「100円ショップ」とか「Enviornmental Justice」とか「いそいそ」とか、あの伝説のスピーチと言われる「沖縄 "少女" スピーチ」とか。。。
記事量が一定以上達したことによって、いろいろなキーワードで引っかかりやすくなったんでしょうね。それがアクセス数がだんだん増えてきた要因の一つなのだろうと思います。

その他、下位ですが面白いものとして、

「卒業式 マント 販売」

君もあの黒い服装を「マント」としか打てなかったか・・・


「河島英五 歌詞 時代遅れ」

いいよね!この歌詞。僕も大好きですわ。こっちでも聞きまくりました。こういう日本の(というより昭和の?)心を歌い続ける曲、大事にしていきたいです。


「こんなンできました。」

どんなんができたねん?なんでこのキーワードでこのブログがひっかかるねん。


ということで検索キーワード特集でした。明日、このブログ最後の記事が投稿されます。

# by shinji_isono | 2007-06-23 23:02  

春休みの読書感想文2

これで最後になると思いますが、今月読んだ本(+書き忘れていた本)

まともバカ―目は脳の出店

養老孟司の本。ほんと、頭めちゃくちゃいいですよね、この人は、と思います。学問というもの、知識というものをどう使うべきなのか?について、今一度考えさせる、また学問というものを生かす、ということができていない最近の若い人達に対して警笛を鳴らす。そんな本です。

プロ論。

回り物でたまたま手にした本なんですけど、簡単にざっと読めるし、個人的にはそんなに悪くなかった。これは、いろいろな世界で成功した人たちが転職について、キャリアについてB-ingで語ったものを集めたものだと思う。なので、転職について書かれていることが結構多いけど、それでも、いろいろ仕事に対する姿勢とか面白かった。ビジネスでの成功者については、ちょっと面白くなかったけど、いろいろ芸術の世界で成功している人とかの話は興味深かった。

環境と倫理―自然と人間の共生を求めて

この本ですね、99年に買ったんですよ(大学生協のレシートがまだ挟まってた 笑)。
ずっと読んでなくてですね、にもかかわらず、「捨てる」「売る」といういくつかの引越時に迫りくるピンチをも華麗にくぐり抜け続け、ここアメリカにまでわたってきちまったラッキーボーイ。ようやく読みました!!
章によって別の人が書いている本に典型的な、あたりのパートとはずれのパートとがあるんですけど、いくつかのパートは非常に面白かった。倫理学、という世界から環境を考えるとどうか?という感じで、法体系、経済的なインセンティブから環境問題に迫るのがよくあるパターンだけど、これは違う視点から迫ろうとしていて、その辺は面白かったし環境問題の難しさを改めて実感できた。


フラット化する世界

読み始めたばっかりで、まだ読み終わってないんですけど、なんかこの本読むと、「あー、この2年間違う世界にいたんだな」という気がして、資本主義社会に戻るにはちょうどリハビリになりますね(笑)。もう、IT活用による新たな時代はここまで進んできているという「スピード感」を取り戻させてくれるようなそんな本ですね。まだ20%くらいしか読んでないのでちょっと今後何が書いてあるのか分りませんが・・・(英語のレベルが、大学のケースみたいに分りやすい英語なので英語の勉強にもお勧めですよ。すんごいぶっといですけど(日本語だと二冊になってますね))

現場から考える国際援助

古い本なんですけど、大学の図書館においてあるのを友達が借りていて、それを貸してもらって読んだ本。UNDPに勤めていた筆者が、国際開発とはどういう日常か、とか、どういう仕事をしているか、という話に加え、開発の問題は何か?等々まで幅広くかかれている本。さらっと読める本なので、国際開発に興味ある方は軽く目を通してもよいかもしれません。

旅をする木

大好きな写真家、星野道夫のエッセイ集ですね。アラスカだけでなく、他のところにいたときの話もいろいろ入っています。非常に暖かく、自然というもの、その自然のど真ん中で行き続けている人が本当に大好きで、心を通して自然を見ている、そんな感じが分かる本です。珍しく、写真が一つも入っていない本なのですが、夜にゆっくりと静かなところで読むと癒されますね。

ウォールデン

環境に興味ある人であれば、「沈黙の春」に匹敵する有名な本で、結構知っている人が多いと思うけど、ヘンリーソローの名著。この本、8年位前に日本語で一度読んだんですけどね、基本的にこの本、哲学に近い部分もあって実際何書いてあるのかよくわからなかった。今回、ここアナーバーで何万ページのリーディングもした身として、英語で再チャレンジ!!

結果、





再度、撃沈!!!
やっぱり、何かいてあるのかよく分らなかった・・・(涙)

なんでしょうねぇ、最近分りやすく平易に書かれている本が多くあって、それはそれでいいことなんだろうけど、こういう難しい本をちゃんと読めるようにならんと、思想も深まりませんよね・・・と思いつつ、また8年後に(今度はスペイン語で?)挑戦しようと思う。


PS 留学して(というより学生して)よかったな、と思えることの一つに、いろいろな本を読めたことがありますね。なかなか仕事してると本読む時間も気力もあまり無くなり、かつ普通の人より読むスピードが遅いので、なかなか量を読めない。授業で読むリーディング等に加え、40冊以上は本読んだと思うけど、それができたというのはほんとによかった。

# by shinji_isono | 2007-06-23 11:01  

引越準備開始

アパートの契約も来月に切れることもあり、引越準備をスタート。
いろいろ物を売っていきたいのだけど、売れるものが対してないので、捨ててしまうものがほとんどか?という状態。

とりあえず、車をちゃんと売れればいいね。あとの物はがんばって売ってもたいした値段が付かないものばかりなので仕方ないか。(車以外のものを全部うまくさばけてもきっと300ドルもいかない。売り手もなかなか見つからないですしね。)

つーことで、今年も毎年恒例の引越の時期が来ましたわ。またですわ。
2001年に引越して以来、年に一度しているこの引越。そろそろ定住したいものです。
でも、引越をこうやって続けていくと、ほんとに物がどんどん減っていきますね。いいことだ。

あまり物を持たずにシンプルに生きたい、と思います。

# by shinji_isono | 2007-06-21 23:09 | AnnArbor生活  

Upper Peninsula

という、ミシガンの上のほうに行って来ました。なんと往復1200kmほどを2日で行くという強行スケジュール。
なのだけど、単なる一つの州の真ん中より下の方に住んでいるところから、上に移動しただけに過ぎない。ミシガン州ってアメリカの地図を開いてみると、別にそんなに大きい州でもなく、ここより大きい州なんていくらでもある。そのやや小ぶりな州を移動するだけで1000kmを超えるわけだから、アメリカというものがいかに大きいかわかります。(ちなみにミシガン州だけで、日本の国土の3/4あるらしい)

こんな道を、時速120~130kmくらいで移動します。
Upper Peninsula_e0011097_4345888.jpg


これがUpper Peninsulaにわたる橋。相当長い。
Upper Peninsula_e0011097_4364696.jpg


もはや、海との区別ができない広さ。湖水浴している人もいっぱいいました。
Upper Peninsula_e0011097_438029.jpg


遊歩道もあちらこちらにあり、きれいな森がいっぱいありました。
Upper Peninsula_e0011097_4411470.jpg


Highwayを乗っていてびっくりしたのですが、HONDAのハイブリットカー、Insightの形イケてるね!
Upper Peninsula_e0011097_447328.jpg

このちょっとかわいそうな感じの、でもいっちょまえな感じでなかなかすばらしい。
環境にもいいはずなので、ご興味ある方はどうぞ。

PS このブログもあと一週間となりました。

# by shinji_isono | 2007-06-19 04:48 | 旅行