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DVD鑑賞

最近、少し時間ができてきたので、なにやってるかというと、

DVD鑑賞
および
ビリヤード

ビリヤードは相当のはまりようでして、もはや楽しむためにやっているというより、高校の部活のように、ただうまくなるためにストイックに練習しているという感じ。こっちに関しては今度書くとして、今日はDVDのお話。

たまたま何ですけど、2つの非常に似通った映画を見た。

「シンドラーのリスト」



「ホテルルワンダ」

戦争により、とある民族が大量虐殺されるのを、企業家およびホテルが救うというもの。




くだらんなーと思ってしまいましたね。映画に対してではなくて、民族の虐殺を繰り返している人類、という意味で。


本来、人種の区別というもの自体があいまいであるし、人種が違うから、だからなんなんだ?というところなのだけど、その理由だけで、数百万人とか殺せてしまう、という人間がいるというのはすごいことだ。それもほとんどは非戦闘員であって、別に「やるか、やられるか」という状況で殺しているわけでもない。武器を持っている人が、戦う意思のない人を徹底的に殺していく、ということだ。


ただ、それを人類は繰り返してきたわけで、
ホテルルワンダでも
「ごきぶり」とか言っているわけです。虐殺している民族に対して。

日本もかつては鬼畜米英とか言ってた訳で、
いい大人が真顔でこういうことをいえてしまうというところが、非常に痛い。


アメリカなんてのは、いまだに人種差別の問題も克服できていないという意味で、十分軽蔑に値すると思うし、この手の話は、世界中どこにでもある。

やっている次元というのが小学生と同じだ。
小学生くらいだと、単なる肉体的な差だけをもって

「でぶ」

とか

「ちび」

とか言って、いじめてしまう。これって表面的なことしか捉えられていないということに加え、単に自分が「偶然」マジョリティに所属していたからいじめることができている、にすぎない。

生徒の80%以上が60kgはある小学生のクラスでは、その体重に達していない人間こそが、
やせっぽち、ということでいじめられるだろう。

つまり、単にマジョリティにいるか、マイノリティにいるかだけの話だし、そのグループに属したのは単に生まれながらの「偶然」でしかないのだ。

これは小学生だから、表層的なことしか見えずに、そういう行動を取ってしまう、というのは仕方ないことだろう。だから教育によって、「本質」を見る能力を我々は養っていかなければならないのだ。


それがいい年した大人が行っている、というところが非常に情けない。
これはずっと昔からあることだし、いまだに人類が克服できていない問題ではある。
まさに、そんなくだらない偏見しか持てない人間を作らないような教育制度を行っていく、というところが、人類が克服しなければならないところだろう。これは人種だけでなく、ジェンダーや地域、特定職種に対する偏見すべてそうである。もちろん、好き嫌いはあってもいい。ただ、それによって、実力行使をする、迫害をするということまでやってはいけないのだ。

こんなシンドラーのようなヒーローが生まれてしまうような社会であることが問題なのだと思う。
(特に、ルワンダはまだ10年ちょっと前の話ですからね。)

by shinji_isono | 2007-04-26 03:27 | AnnArbor生活  

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