人生の目標

留学する前と始まってからそして終わるまでにかけて、予想とまったく違ったのは、思った以上に忙しかったということだ。

個人的にはあまり好きではないのだけど、アメリカの大学院レベルの教育制度(特に修士)って、とにかく強制的に勉強させるというのが多い。

学校側がカリキュラムは徹底的に磨いて、いい物を作った。どんどんタスクを与えていくから、何を勉強するかとかあまり考えないでいいから、とにかくこなしていけ! という感じ。

なので生徒はどのクラスを取るか、くらいの選択肢は多少あるけど(それでも必修科目とかもあり、選べるレベルはたかが知れている)、ひたすら宿題(課題)を何も考えずに端からこなしていくと、いつの間にか実力が付いている、という仕組みになっている。

日本の修士ではあまり考えられないだろうけど、その代わり、専門性が実は高くない。日本だと、○○の研究をしてました、というまさに学者の卵みたいな感じの勉強をしてきた、見たいな人が修士になるけど、こっちだとスクールによっては論文も出さないし、とにかくクラスを取りました、で終わってしまったりする。

修士に対する位置づけが日本とアメリカでは違っていて、日本では、専門家にするための第一歩って、感じがするけど、アメリカでは大学では対して勉強してないから、修士課程によって、一通りの土台を作る、という位置づけになっている。


で、僕も英語ができない上に、こうどんどんと宿題がきて、主体的に勉強ができない状況だったので、趣味っぽいことがほとんどできなかった。この誤算が大きい。

今読んでいる本(前の会社の後輩のK氏に教えてもらった)に

「The Joy of Not Working」(邦題では「働かないって、ワクワクしない?」)というのがある。

面白いのが、十分なお金を持って引退してあとは悠々自適な生活を送っている(はず)の人の多くが実は楽しいと感じていないということ。

日本人にはよくあると思うんだけど、

「仕事」を抜いたら何も残らない

という人にとって、引退というのはいいものではないのです。

「そんなの、それから楽しいことを何でもいいから見つけてやればいいじゃない」

と思うかもしれないけど、そんなのは60歳になるまで持ち続けてなく、考えたことも無かった人が、いきなり思いつき、毎日没頭できるようになるなんていうのは、容易なことではないのだ。

これは定年前でも同じで、すごく忙しく働いていて、高給を稼いでいても、時間がなくて使う暇が無い。結局何に使うかというと、家やら車やら、贅沢海外旅行やらといったようなものだ。

僕自身は、給料の多さには対して興味ないのだけど、その理由が、お金持っている人をみて

「そういうことにお金を使えるのなら、自分もお金持ちになりたい」

と思わせられるような使い方をしている人がいないからだ。

この本の考え方も環境問題に通じるものがあると思うけど、著者も言っている。

激しく働き、それで高い給料をもらい、「もの」を買い集めることがよいことだ、という洗脳が教育や社会全体を通して染みとおっていると。

そういえば、僕がちょくちょく見に行っているとある人のブログに書いてあった。
その人はニートではないのだけど、

「ニートで何が悪い」

と。働く、働かないは本来は個人の権利であり、たとえば国家が介入するべき問題ではない。激しく働いて、体壊して、高い給料もらっても将来の生活が安定するわけでもなく、「もの」を増やして大量消費を促すだけではないか、と。ニートは悪い、という社会の風潮がそもそも間違っている、と言っている。言われてみれば、そりゃーそうだ。ちなみに、ニートで家でじっとしていれば環境には結構やさしい。

話は戻って、この本の著者は言っている。

「一度、仕事をやめてみたら?」

と。それで自分の本当のやりたいこと、自分自身を高めることをしなさい、と。
もちろん、生きがいのある仕事、やりがいがあると思っている仕事を否定しているのではなく、仕事に不満があったり、「やらされている」と思う仕事なのであれば、辞めるべきだ、といっている。

話がいろんなところに脱線しては戻ってきてるような文を書いてるけど、僕は日ごろ思っているのが、

「一流の人は趣味も一流」

というところだ。やっぱね、仕事だけしかできない人に一流はいないよ。

で、僕自身は趣味が実にいろいろあるのだけど、どれも中途半端で三流の趣味しかない。まさに卒業もして、どかどかと与えられる仕事から解放され、まだ仕事を始めていない今こそまさに、

「自分を磨くことができる時間」

なのだ。仕事開始がいつかわからないけど、それまではそのために時間を使いたいと思っている。


で、僕のこれからの人生の目標として掲げたいのが、

スペイン語(英検でいう2級程度)
ビリヤード(B級、ボーラードという競技で平均75以上)
将棋(初段)
利き酒師

趣味って言うのもある一定以上のレベルに行かないと、面白くならないし長続きしない。今のうちにしっかり種を植えて、根を生やし、長い人生をかけて、これらの趣味をも楽しみながら磨いていきたい、と最近思っているのだ。
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by shinji_isono | 2007-05-11 13:02 | AnnArbor生活  

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