最終回
2007年 06月 24日
昨日、ついに車を買っていただける人も見つかり、アナーバー生活の「終わり」感がだいぶ出てきました。本日が予告どおり最後の投稿となります。
まずは、2年間ちょくちょく見に来ていただいた方、どうもありがとうございました。
知り合いにほとんど教えない、というコンセプト(?)のもとでやっていたため、多くの方は実際には僕はお会いしたことの無い、名前も知らない方々だったと思いますが、にもかかわらずこれだけ見に来ていただいて、ほんと有難うございました。
2年間、いいことも良くないこともありましたけど、とりあえず今までにはしていない新しい経験ができたことは確かですね。留学ってどうなの?する価値あるの?って疑問を持っている人もいるでしょうけど、僕が感じたのは、「国際性」これは間違いなく見につきますね。個人的にはこの漠然とした言葉、あまり好きじゃなかったのだけど、説明するにはこの言葉しかない、という感じ。
国際性というと、すぐ「英語か?」と思う人がいるだろうけど、そんなのは英語圏に2年とかいれば誰でもそこそこできるようになるのは当然で、それよりもっと大事なものとして、国際的な視野が得られるということ。ちょっと友達と話すにしても、常にその小さな井戸端会議で「日本代表」を背負っているということになるのです。日本は、とかアメリカは、とかヨーロッパの人は、とかそういう視点で物事を見て、考えて、自分なりの意見を持つということがとてもできてきた気がします。やはり、日本に居ると、日本から世界を見ているだけなのだけど、留学とかすると世界から日本を見ることになる。それによって、日本の悪さも見えたりしたけど、それよりむしろ日本の凄さ、良さ、強さをより再発見できたと思っています(ブログにもいろいろ書いてきたと思うけど)。
で、国際性を身に着けるとは何か、と考えてみると、最終的には日本をより知るということなんだなぁ、と思いました。国際性を身につけたい方に言いたいのは、まず英語を身につけて海外に多く住むとか外人と付き合うようにする、ということではなくて、日本にどかっと住み、日本語をしっかり見に付け、日本人の価値観・考え方を理解した上で世界に出る、ということをされたほうがいいと思っています。そういう自分の中に持っている「基準」が無いと根無し草っぽくなってしまうのではないか?という気がします。物事は比較論ですから、それを測るための定規が必要。それを日本で身につけてから行かないと、日本を代表できないし、海外のいいとこ、わるいとこも分らない気がします。そういう意味では少し遅めの年齢での留学でよかったなぁ、と思える部分でもあります(若く行けばそれだけ英語が見に付くのだけは早くなるでしょうけど)。
そういう意味では、アメリカ留学して僕の中でのアメリカの評価はどかっと落ちましたね。日本に居ると、実はアメリカのいい部分しかほとんど見えていなかったと思ってます。この国、世界最大の経済大国だけど、実際には先進国の部分と途上国の部分が両方混在する国家でして、駄目な部分が相当ある。特に格差問題はひどく、エリートはさらに富を得られるようになっている一方、今だに市とかからの食糧配給に頼っている人が多くいる(けど根本的な解決をしようとしていない)。まだ他にもいろいろ書けるけど、民度みたいなものは低い気もするし、一方でこれだけ多様性を有している国家を統率することの難しさも分る気がするし、といろいろなものが見えた気がします。こういうことが見えてきた結果、アメリカ人にも全然臆することがなくなったし、言いたいことを言って、自分の主張も明らかにできるようになったと思っています。
今後、また新たな道を踏み始めますけど、こういう国際性を身につけたまま、日本の良さを理解し、それを維持し続けることに何らかの貢献ができたらいいな、と考えてます。
これでこのブログは終わりますけど、また新たな道を踏み始めたら、どこかのブログでまた書き始めるでしょう。このブログってなんてことない仕組みですけど、面白いですね。
では、またどこかでお会いしましょう。バイバイ!
まずは、2年間ちょくちょく見に来ていただいた方、どうもありがとうございました。
知り合いにほとんど教えない、というコンセプト(?)のもとでやっていたため、多くの方は実際には僕はお会いしたことの無い、名前も知らない方々だったと思いますが、にもかかわらずこれだけ見に来ていただいて、ほんと有難うございました。
2年間、いいことも良くないこともありましたけど、とりあえず今までにはしていない新しい経験ができたことは確かですね。留学ってどうなの?する価値あるの?って疑問を持っている人もいるでしょうけど、僕が感じたのは、「国際性」これは間違いなく見につきますね。個人的にはこの漠然とした言葉、あまり好きじゃなかったのだけど、説明するにはこの言葉しかない、という感じ。
国際性というと、すぐ「英語か?」と思う人がいるだろうけど、そんなのは英語圏に2年とかいれば誰でもそこそこできるようになるのは当然で、それよりもっと大事なものとして、国際的な視野が得られるということ。ちょっと友達と話すにしても、常にその小さな井戸端会議で「日本代表」を背負っているということになるのです。日本は、とかアメリカは、とかヨーロッパの人は、とかそういう視点で物事を見て、考えて、自分なりの意見を持つということがとてもできてきた気がします。やはり、日本に居ると、日本から世界を見ているだけなのだけど、留学とかすると世界から日本を見ることになる。それによって、日本の悪さも見えたりしたけど、それよりむしろ日本の凄さ、良さ、強さをより再発見できたと思っています(ブログにもいろいろ書いてきたと思うけど)。
で、国際性を身に着けるとは何か、と考えてみると、最終的には日本をより知るということなんだなぁ、と思いました。国際性を身につけたい方に言いたいのは、まず英語を身につけて海外に多く住むとか外人と付き合うようにする、ということではなくて、日本にどかっと住み、日本語をしっかり見に付け、日本人の価値観・考え方を理解した上で世界に出る、ということをされたほうがいいと思っています。そういう自分の中に持っている「基準」が無いと根無し草っぽくなってしまうのではないか?という気がします。物事は比較論ですから、それを測るための定規が必要。それを日本で身につけてから行かないと、日本を代表できないし、海外のいいとこ、わるいとこも分らない気がします。そういう意味では少し遅めの年齢での留学でよかったなぁ、と思える部分でもあります(若く行けばそれだけ英語が見に付くのだけは早くなるでしょうけど)。
そういう意味では、アメリカ留学して僕の中でのアメリカの評価はどかっと落ちましたね。日本に居ると、実はアメリカのいい部分しかほとんど見えていなかったと思ってます。この国、世界最大の経済大国だけど、実際には先進国の部分と途上国の部分が両方混在する国家でして、駄目な部分が相当ある。特に格差問題はひどく、エリートはさらに富を得られるようになっている一方、今だに市とかからの食糧配給に頼っている人が多くいる(けど根本的な解決をしようとしていない)。まだ他にもいろいろ書けるけど、民度みたいなものは低い気もするし、一方でこれだけ多様性を有している国家を統率することの難しさも分る気がするし、といろいろなものが見えた気がします。こういうことが見えてきた結果、アメリカ人にも全然臆することがなくなったし、言いたいことを言って、自分の主張も明らかにできるようになったと思っています。
今後、また新たな道を踏み始めますけど、こういう国際性を身につけたまま、日本の良さを理解し、それを維持し続けることに何らかの貢献ができたらいいな、と考えてます。
これでこのブログは終わりますけど、また新たな道を踏み始めたら、どこかのブログでまた書き始めるでしょう。このブログってなんてことない仕組みですけど、面白いですね。
では、またどこかでお会いしましょう。バイバイ!
# by shinji_isono | 2007-06-24 22:24 | AnnArbor生活