格差社会

今日は昼ごろから学校に移動。
マイナス12度だったのだけど、

「お、今日はあったかいぞ」

と思えるほどに体がなってきている。(←ちょっとヘン)
こないだのとっても寒いときは、小中学校が休校になったりしてたのだそうな。



本日は、Gregg Zachary というジャーナリストのおじさんの講演を聞いてきた。Wall Street Journalのライターであり、最近はスタンフォード大でジャーナリズムも教えているらしい。

タイトルはずばり、"Why is Africa Poor?" だ!

一番心に残ったのは、

「すべてのアフリカ人が貧しいわけではない。」

というキャッチーな言葉でした。最近は、経済開発系の議論ではよく話題になるけど、実は国が本当に貧乏で貧乏で・・・という状況よりも、一部のエリート層が富を独占しており、それが問題なんじゃないの?というのがよく言われている。
たとえば、国民所得の増大は必ずしもその国の最貧困層にとっていいものなのか?となると、実はそうでもなかったりする。僕もアクラ(ガーナの首都)に行って思ったけど、すごいいい日本車、ベンツなどのヨーロッパ車が結構ばんばん走っているのだ。

その富の偏りが解消されない限り、経済発展は緩慢なままであり、地方の貧困層はずっと苦しみ続ける、という関係がある。

彼いわく、単に自然環境がアフリカは厳しいから、貧困が増えて・・・というよりも、こういうエリート層が、IMF、世銀とともに誤った政策を進めてきたことが、貧困を克服できていない理由なのだ、といっておった(農業改革とか含め)
(実際、戦後すぐの頃は、東、東南アジアよりもよっぽどアフリカは有望だといわれていたそうな。)

ジニ係数とかクズネッツ比率みたいなのがあり、その国の所得の不平等を示す指標があるのだけど、日本は超トップクラスなのにくらべ、アフリカは非常に高い。金持ちは平均的な日本人なんかよりはるかに金持ちだったりするのだ。



ところでジニ係数といえば、日本でも所得格差が非常に問題となっている。
たとえば、こんな記事

所得格差是正!!
を声高に叫んでるんだけど、これってもともとは7~8年ほど前くらいから、不況を脱する手段として、

能力主義、成果主義賃金の導入を!!

といったところからきている。この問題はデフォルメして簡単に考えると、あっちを立てればこっちがたたなくなるのだ。
この、能力主義、成果主義を入れてから、「ニート」だとか「フリーター」とかの言葉が「ヒルズ族」という言葉とともに増えてきたのであって、それは実力ある人にはたっぷり給料を上げよう!というものの裏返しなのだ。

で、我々はここに対してしっかり答えを出さなければならないのだと思う。
たとえば次の選挙で。

一つ言えることは、

・格差拡大は必ず社会不安を生み、社会的に弱い人がより大きく影響を受けるということ
・実力主義の典型はアメリカだけど、そこから天才が相当生まれているのに対して、一方でとんでもない貧困層がいまだに相当いて、社会は安定していないこと。
日本より格差が低い国、スウェーデンが一番、「人生に満足している(豊かだと思っている)」という事実。しかも、この国は一人当たりGNPで見てもアメリカをしのいで一位なのだ。

この辺を踏まえたうえで、本当にアメリカンドリームのような方向性が必要なのか?を考えなければならないのだと思う。

アメリカは歴史もなく、あまりにも多様な民族国家なため、どの民族でもわかりやすい「お金」でしか求心力を持たせにくいから、ある程度の必要悪なのかもしれない。

日本も「お金のため」じゃなければ本当に優秀な人たちはがんばれないのだろうか?と思う。
(僕が想定しているのは年収1000万とか2000万以上もらってる人たち。)

途上国では、経済開発のために、いかに格差をなくすか?を議論している一方で、
日本は、経済成長のために、いかに格差を作るか?を考えている、

という不思議な状況が起きているのだ。

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# by shinji_isono | 2007-02-08 09:20 | いそいそ的国際論  

ガーナものがたり(続き)

Ghana Project Updatesで、書いていたらいつの間にか小説っぽい終わり方になってしまったのだけど、ガーナプロジェクトのストーリーについての続き。)



そう、ガーナに降り立った一番の理由は、彼らの声(ニーズ)を的確に理解することにあったのだ。
ここで、先進国でのリサーチと異なり、困難なのは、



「ぶっちゃけ、電気どう?」



な~んて聞いたところで、何にも答えなぞ帰ってこないのだ。
電気のイメージよくわかないし、いくらくらいお金が必要なのかよくわからないし、普段そもそもお金(紙幣)なんてもってないし、Willingness to payなんて言って見た所で、自分の給料がなんぼかなんて、会社員じゃないから決まってないしよくわからない、なので電気にいくら払えるかなんて知らない。



「収入なんて、その年の天候と町の人がなんぼで買ってくれるかによるんだぁ~」



という状態。

なので、いろいろな写真をもっていって、



「これ(テレビ)見たことありますかー??」

「使ったことはありますかー?」

「もしこの村にあったら、いつ(何時ごろに)使ってみたいですかー?」

という感じで村人に聞いていく。

(”何時”なんて概念もないから(時計ないし)、夕ご飯のあとの方がいいですか?)という感じ。

こういう質問をばんばん投げかけ、それらデータを組み合わせ、潜在需要、消費パターン、必要コスト等を産出する、というものなのだ。かっこいいでしょ?


開発なぞとかっこいいこといって、机の上にいたってだめなのだ。地元の目線で、地元の人の理解できるレベルでの質問を投げかけ、分析はこっちの学者もうなるような結果を出し、具体的なソリューションを出す。それが開発なのだ!(しゃきーん!)


開発といえば、こないだ書いた「途上国に対する開発は本当に彼らのためになるのか?」という議論があるけれど、このリサーチではっきりしたことは、

彼らは電気を

贅沢するために、収入が増えるために、もっと遊びができるように

使いたい、と思っているわけではないということだ。


彼らが常に選んだのは、

子供の教育に役立つように、村に最低限の医療施設が持てるように、必要な食べ物くらいは村で保存できるように

ということなのだ。そこに対する助けを海外に求めているのだ。

これは驚きの結果なのだ。近くの町では当たり前のようにテレビや携帯があったりする中では、そこから15kmほど離れた村でも、こういう「目先の楽しいこと」により関心があると思っていたのだ。
でも、彼らから出てくるのは、最低限の豊かさ、安全、将来に対する不安の解消を求める声ばかりだったのだ!
(別に病気が充満しているようなスラムでも、栄養失調の子供がごろごろいるわけでは決していない、極めて穏やかな村であるにもかかわらず!)

「でも、もしお金もいっぱいあったら、こういうぜいたく品にも手を出したくありません?」

と聞いたら、彼らの応えは

「NO」

でしたね。別に興味ないんですよ。もともとは。


それ以上の開発をし、物質主義的な豊かさばかりを求めるようになった、大量生産大量消費型の村に変貌した事例はたくさんある。それは、彼らが求めていたのではなく、彼らに求めさせた部分も多いのではないだろうか?


いまだに、「物質的に」豊かな生活を捨てきれず、自分の贅沢は減らさない範囲でなんとか環境問題を(テクノロジー中心で)都合よく解決できないだろうか?と考え、目先の安楽に固執している我ら先進国の人々と、

安心、安全な生活に最低限必要なものだけを必要とし、長期的な視点から、将来のために今行いたいことを明確に理解しているこの村人達と、


本当に教育水準が高いのはどちらなのだろうか???


そんなことを思いながら、いそいそはガーナを後にしたのである。


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# by shinji_isono | 2007-02-07 03:49 | ガーナフィールドリサーチ  

本日の特選画像

わかりますかね。氷がへばりついているのが?

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これは、寝室の窓の『内側』なのだけど、こんな状況に。。
空気中の水分が、このたっぷり冷えたサッシにくっついて、氷ができている・・・

もちろん、気温マイナス20度くらいなので、結構着込んでたっぷり布団かけても足りず、やや温度は低めにするものの暖房つけたまま寝ている。

それでも室内の窓際では、こんな事件が起きているのだ!!!
この窓、二重ガラスなのだけど、そんなのこの寒さからしたら、余裕でバッチコイ!状態だということだ。。。

記念に↓
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# by shinji_isono | 2007-02-05 02:43 | AnnArbor生活  

体感気温-27度

と、Weather Channelが言っております。

気温自体はマイナス20度もいってないんだけど、とてつもない強風が。

この、体感気温-27度という世界。どういう世界か想像できないだろう。
たとえていえば、

あの、真夏の日に、準備もせずに、冷ためのプールにざぶんと飛び込むと、
心臓発作がおきそうな感じの

「うひょ~~っ、さぶぶぶ&%#*$!!!」

という感じに襲われますね?

あれが、植村直己のようなコートを着ているにもかかわらず、襲いつづける。
そんなイメージです。

今日は、視界5メートル以下の猛吹雪に襲われるわ、等々大変ですわ。
今年一番の寒さですね。



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# by shinji_isono | 2007-02-04 09:02 | AnnArbor生活  

Ghana Project Updates

昨日は久々に英語をよーしゃべりましたわ。
朝、WritingのチェックをNaitiveにしてもらい、1時間、その後プロジェクトミーティングが3時間ぶっつづけ(昼飯食わず)、その後、さらに30分~1時間ほど話し込み、最後に2時間ほど飲みながら話す。

さすがにこれだけ話すと疲れますね。ええ。



今日は久々にプロジェクトの話。
4/17という僕の誕生日までに(←誰も聞いてない)論文を出さないと、手続き上は4月卒業にならないため、そこで一応、提出できるように獅子奮迅の大活躍をしております。

この壮大な「ガーナ地方電化プロジェクト」。プロジェクトなのに現地にたった一人で乗り込み、1ヶ月で必要なデータをそろえ、分析をかけ結論を導く。ぶっちゃけていうと、一人のプロジェクトマネージャーと二人のスタッフという感じで作業はちゃくちゃくと進んできた。

総ページ数は、このまま行くと本編150ページ、全部で200ページ近い大作となることが判明。
(そのうちの僕の担当である本編80ページを今日書ききった!!)

今日はその一部のご紹介。

「開発」とは。というところでも話したのだけど、開発とは、現地の人が不足していると感じているところを「助けてあげるべき」であり、こっちからの価値観を与えるべきものではないのである。

過去、国際開発機関・途上国政府が行ってきた開発というのは、どちらかというと上からものを見ており、「助けてあげる」感がぷんぷんしてくるような、こっちの考えを教えてあげる(押し付ける)というやり方がおおい。たとえば、こないだ書いたような猟師に対するエピソードなんてそういう視点をよくうまく表現してると思うし、IMF・世銀の失敗事例などでよく批判されているところだ。


「ちがうだろ??そりゃー?」


というアイディアがこのプロジェクトの根底に流れている。いわゆるフィロソフィーだ。

今までの電化プロジェクト。往々にして、高い技術で安いコストの発電設備、送電線をいかに効率よく提供するか、にばかり終始したものばかりなのだ。なので供給した後、いまいち電力が使われていない、地元の人が使い続けられない、電化しても生活水準向上にあまり貢献できていない、ということが起きてしまうのだ!


ビジネスをやっている方ならご存知であろう。
新規事業・新規市場に進出する際に、まずやることは何だ???











「とーぜん、(潜在)マーケットのリサーチである!!」




つまり、彼らがどのくらい電力を使いたいと思っているのか、どのように使いたいと思っているのか、を知らなければ、なんもできまい!
これに関する研究がまーーーーーーーーったくといっていいほどないのである!


「そんなこたーないだろ」

と思い、この手の検索の専門家であるGoogle Scholarさんに何度も問い合わせた。

「少しぐらいはあるべ?」

「いや、いろいろなキーワードをいただいて検索しておりますが、なかなか引っかかりません。。。。」

「ほんとだ、出てくるのは技術がなんだとか発電方法がなんだとかばかりで、地元のニーズにフォーカスしたものはほとんどないではないか!!!(見つけたのは世界中で2~3件)」


というのが現実なのである。つまり、「とりあえず、提供することに意義がある」というオリンピック精神のような考え方がはびこっておるのだ!


この現状に耐えられず、パソコンの画面の前で、わなわなと怒りとともに震えだしたいそいそは、気づいたらガーナ行きの飛行機チケットを手に飛び出していた・・・
「現地の人の声を聞かなければ、開発なぞできまい。」という言葉だけを残して・・・(次回に続く)



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# by shinji_isono | 2007-02-03 09:11 | ガーナフィールドリサーチ  

Coolmove.orgと「5分間ライトを消そう」運動

一日いっこ環境にいいものを紹介するというサイト、Coolmove.org

簡単なアクションが紹介されているので、わかりやすい。ぜひ、見てみてください。

そこで紹介されている運動として、

2月1日 6.55PM~7.00PMの間、すべてのライトを消そう!!

というのがあります。世界中のそれぞれの国で、この時間にライトを消していくという運動。これ書いてるときは日本はすでに2時半なので、その時間までにこのBlogをみる人が何人いるかわからないけど、見た人はぜひ協力してみてください!

詳細はこちら ↓

Turn off your lights for five minutes
On the 1st February, 2007 throughout the world, thousands of people are planning to turn off all their lights simultaneously for five minutes. The details are explained below:

CORRECT START TIMES - FRANCE ARE AN HOUR AHEAD - THEY WILL HIT THEIR LIGHTS AT 7.55PM.
SO WE IN THE UK WHO ARE AN HOUR BEHIND WILL HIT OUR LIGHTS AT 6.55PM TO JOIN IN WITH FRANCE.

USA AND CANADA - HIT YOUR LIGHTS 6.55PM YOUR LOCAL TIME.

The "Alliance pour la Planète" (a national grouping of environmental associations) appeals to all citizens to give the planet 5 minutes respite :

Everybody to extinguish all their lights and illuminations and turn off equipment on stand-by on the 1st February 2007 from 18h55 until 19h00. (GMT)

The purpose is not just to save electricity for 5 minutes that day, but to draw the attention of citizens, the media and the authorities to the waste of energy and the need to initiate action! 5 minutes respite for the planet: that's not long, it costs nothing and will show our politicians that climate change is something which should figure prominently in political debates.

Why the 1st February? Because that is the day on which the latest report of the United Nations Panel of Experts is to be released in Paris.

Although this event is scheduled to take place in France, we should not miss this opportunity of drawing attention to the global climatic situation.

If we all participate our actions will have great public and political resonance, at an important moment in our political life.!

Please make this appeal as widely known as possible in your own circles and networks ! please also publish it on your websites and in your newsletters.

So dont just stop after this little event but carry on everyday being aware of the little things that you can do to save our world.
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# by shinji_isono | 2007-02-01 14:26 | オススメWebSite  

Inconvenient Truth

「今日もがんばって行こう!」と思って家を出たのもつかの間、パソコンを持たずに家を出てきてしまったことに気づく。
そのInconvenient Truthをなかなか自分の中に受け入れることができず、気合でかばんの中を探すと、PCのアダプターだけが出てきた・・・

コンセントを持ちながら、「これだけで勉強できるかぃ!」と自分に突っ込みを入れてから始まった本日。寒さにより思考回路が麻痺し始めていると思われ。



今日のお話は、昨日見た映画「Inconvenient Truth(邦題は「不都合な真実」)について。

以前、Al Goreさんのお話で紹介したのだけど、環境の専門家でもあるアルゴアさん。最近はいろいろなところで講演をしている。我が大学も含め、世界で同じような講演をやってるらしい(日本も含まれてましたよ。)。

この講演した内容をそっくりそのままきれいにまとめたのが映画になった。それが「Inconvenient Truth」。本も出て、結構売れてる(ぽい)。

昨日、その映画をみんなで見よう!みたいな催しが他のスクールであって、ただでピザも出るらしいというConvenient Truthを携えて、出かけていった。

今回見ても思ったけど、この人は本当にプレゼンがうまい。引き込まれつつ聞いてしまう。彼の言葉とともに次々と投げつけられてくる衝撃的な事実たち。内容自体は二回目なのだけど、結構入り込んで、じっと聞き続けてしまった。

実際にこないだ大学に来たときに聞いた内容と比べ、今回のはよりよかった。最後のまとめ方がよかったのだと思うし、「僕らはもう解決に必要なあらゆる技術は持っているのだ。あとはやるだけじゃないか!」というメッセージが、変にミシガン来て、自動車業界に気を使った前回の終わり方よりもよりぐっと来た。

環境問題の重要さを、映像とデータとともに、理屈よりも心に直接どかーんと訴えてきます。(まずはここのリンクからダイジェストをどうぞ。ぜひぜひ見てほしい。
そして、見た後に数分でもいいので、じっと座ったままで考え事をしてほしい。人それぞれ、何かを感じることができるのだろう、と思う。

個人的には、また元気をもらった気がして、とってもよかった。
この人が大統領になってたら、世界の環境問題は大きく変わっていただろうに・・・というのが悔やまれますね。

PS ちなみに、英語(特にリスニング)を鍛えたい!という日本在住の方。この人の英語は非常にゆっくりとわかりやすく丁寧に話すので聞きやすいです。入門編としてもお勧めですよ。

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# by shinji_isono | 2007-02-01 14:24 | いそいそ的環境学  

「開発」とは。

SASAPYさんのところでもよく書かれていますが、「開発」って何ぞや?については僕もいろいろ悩んでました。

貧困克服のために(経済)開発すべき、という話と、経済的に豊かにさせることが彼らにとって本当に幸せなのか?というような意見と。

が、最近ようやくその謎が解けたような気がします。

本来、「開発」が対象にするのは、貧しくて自分達だけで生きていけない人たちなのです。したがって、自給自足してすでに自分達で暮らしを成り立たせることができている原住民の人々は対象としていないのです。それを強引に、「まだこんな原始的な物を使っている!」というような大きなお世話で、開発をしようとしたのが問題。これは、彼らの利用している天然資源(森とか)を開発したいがために、レトリックとして「近代的な生活」を彼らに押し付け、資源を奪おうとしたという狙いからもおきている。これは単に「開発」ではない行為をしているだけなのだ。

一方で、明らかに貧困の人々がいて(特に都心のスラム)、この生活から脱却すべき、というためのものが「開発」。実際、自給自足なぞできず、十分な食べ物、飲み物、衣服、薬、その他資源を入手できない人たち。彼らを支援するのが開発なのです。

この2つを同時に議論しようとするとこんがらがってくる。開発は間違いなく必要で、先進国ではちょっとその辺のドラッグストアで売っている薬を飲めば直る程度の病気をした子供にたいして、親は何もできず、泣き叫ぶ子供をただ抱っこして胸の中で死んでいくのを見届けることしかできない、という世界だからです。

本来、「開発」が目的としているのは、資本主義化して西洋の生活スタイルを、なんてことはまったく考えてなく、ただ単に、

十分な栄養を提供する
最低限の健康維持に貢献する
自分をさげすむことなく、自分を尊敬できる(Self esteemといいます)環境にしていく

というレベルまでしかない。その後は好きな方向性を選んでください、というだけで、それ以上は関知しない。

教育が必要なのも、単に、どうしたら十分な食料を入手するか、の手段として経済活動を進めているだけで、彼らに贅沢になってもらうため、ではないし、すでに昔から存在する食料の入手方法(作るなり、何かを売る代わりに市場で買うなり)をもとに、それをより促進させるための手助けをする、というのが基本となるべきなのだ。つまり、先進国が行っているビジネスの仕方をそのまま当てはめる、べきものでもないのだ。(そこも混同されているから、開発はいいのか?という話が起きる)

健康問題なども、結局は字が読めない等により適切な処置法を知らないことにより引き起こされている場合が多い。こないだ紹介した本、未来を変える80人 僕らが出会った社会起業家にも書いてあったけど、あと2週間早く田舎のクリニックに来るだけで簡単に治った病気のために、多くの人が亡くなっている。そのための教育であり、開発なのだ。

つまり、本来あるべき「開発」と拡大解釈されている「開発」がおきていることにより、議論が生まれてると思う。

「自給自足ができない人」に対し、「最低限の生活をする」ことを支援するのが「開発」であり、
それ以上の行いは「開発」ではなく、もはや「ビジネス」の範囲なのだ。
そこは、よく開発を批判する人が言うとおり、先進国側の考えを押し付けていくべきではない。現地の彼らが自分達の将来を決めるべき問題なのだ。


PS 前にも書いたけど有名な話として、
アフリカの人と先進国の人の話
先「なんで一日中こんなところでごろごろしているのだ?働きなさい」
ア「では、なぜ働かなければならないのだ?」
先「一生懸命働けば、将来それで楽な生活ができるからだ。」
ア「俺は今、それをしている。」

もひとつ、有名なお話(出所がわからないのですけど・・)

メキシコの田舎町。
海岸に小さなボートが停泊していた。
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。
その魚はなんとも生きがいい。
それを見たアメリカ人旅行者は、

「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」

と尋ねた。
すると漁師は

「そんなに長い時間じゃないよ」

と答えた。
旅行者が

「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」

と言うと、漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。

「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」

と旅行者が聞くと、漁師は、

「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」

すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。

「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。それであまった魚は売る。お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキシコシティに引っ越し、ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」

漁師は尋ねた。

「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」

「二〇年、いやおそらく二五年でそこまでいくね」

「それからどうなるの」

「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」

と旅行者はにんまりと笑い、

「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」

「それで?」

「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。どうだい。すばらしいだろう」

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# by shinji_isono | 2007-01-31 03:39 | いそいそ的環境学  

世界の人口

というと、中国が一位で、インドが二位で、、なんてのは大体皆さん知ってると思いますけど、この人口比にに応じて地図を作ったという面白いのがありますのでご紹介

世界地図

ちょっとあまり大きくならないので見にくいんですけど、面白くないですか?これ。
カナダ、オーストラリアなんてほとんどなくなっちゃうのに対して、日本は結構でっかく、インド・中国なんてアメリカと比べ物にならない大きさ。

うーむ、としみじみ眺めてみてください。
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# by shinji_isono | 2007-01-30 11:07 | いそいそ的国際論  

冷え性

ちいさいころ、冷え性でしてね。よく自分だけはがっつり服を着させられたり、腹巻をして寝かされたりしたもんなんですよ。小学校の頃ね。

その後、別になんともなくなり普通に過ごしてたんですけど、また最近、冷え性みたいな症状が。
(といっても、マイナス10度しょっちゅうきってるので、誰でもなるのかもしれんけど・・・)

特に手足が冷え冷えになる。非常に機能性の低い我が家の暖房だと足元があったまらず、つめったくなっている。

毎日、「さみーよー」とかぶつぶつ言いながら生き続けてるんですけど、この体をあっためる方法がある。

そりゃー、お風呂にざぶんと入っちまえばそれでもいいんですけど、環境のことを考えるとね!

で、最近よくやってるのがお風呂に数センチだけお湯をため、そこに足だけを入れて、リーディングの宿題をやったりしている。地味でしょ。

体が冷え切ったときには、一番冷えている部分(手、足、耳等)だけをあっためるだけで、体全体がぽかぽかしてくると言われとります。
あとは暖房だけに頼らず、加湿もする。これで結構いけます。

お試しあれ。

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# by shinji_isono | 2007-01-30 10:49 | AnnArbor生活  

納豆事件

日本では、納豆が大問題になっているそうで。
僕は単にうまいから食ってますが、納豆はここアナーバーでも食べられる。

我が家の近くのアジアンスーパーには6種類くらいの納豆が(冷凍して)陳列されている。

そこで、こないだ革命的な納豆に出会った!!

その名も

「げんきなっとう、わさび!!!」

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左の肩には「最優秀賞受賞」との晴れやかな文字が躍るこのパッケージ。

「まさに、マルキン食品さん。いい仕事しますねぇ~~~(←古い)」

といえる一品だ。

当然、この名前のとおり、山葵がポイントだ。そんじょそこらの山葵ではなく、ちゃんとした山葵だからこれだけうまいのだ!
香り、つーんとする辛さ、そしてちょうどいい大きさの納豆たち(僕は超小粒納豆やひきわりはきらいなのだ)。納豆はからしでしょ、と思っていたあなたに、かなづちのような衝撃が脳に響き、そして体全体にいきわたること間違いない。
気づいたら、この納豆とともに、夢中でご飯を掻き込んでいることだろう。

「ミスター味っ子」のようにうまく説明できないから、このおいしさが伝わってるのかよくわからないけど、ぜひ、スーパーで目撃したら一度は試してもらいたい一品なのだ。

参考Websiteはこちら。

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# by shinji_isono | 2007-01-29 01:30 | AnnArbor生活  

発音(Pronunciation)の怪

相変わらず、地道にスペイン語はやってるわけです。
もう少しがんばれば、ようやくスペイン語の英検3級が見えてくるのかなぁ??というところですが、やっぱり語学は懐が深いね、と思いつつ、まだまだ実践力はおぼつかない状況。

スペイン語は発音が簡単だ。基本的にはローマ字読みしていけばよいのだ。

ただ、どーも日本人からして僕からみて納得いかない発音が多い。
なんか、ちょっとお間抜けな発音が多い気がするのだ。
(あえてカタカナで発音書くけど)

Chicken →ぽよ (鳥はぽよぽよはしてないぞ)
Ham →はもーん (「ぱおーん?」象さんですか?)
Orange →ナランハ(ドラクエの呪文か?)
Desk →エスクリトリオ(お笑い系のトリオですか?)
Knife →くちーよ(何かを訴えている気がしますが・・・)
Hello →おら(因縁つけなくても・・・)
Garlic →あほ(お前にいわれたかぁ無いわい!)

あげたら結構あるのだけど、こないだとんでもないものを発見した!

少年 → むちょちょ
少女 → むちょちゃ

ということは、Manyはむーちょというから

There are many boys and girls なんて、間違って「言って見たい!」とか思ってしまった日にゃ~~・・・・





Hay muchos muchochos y muchochas
あい むーちょす むちょちょす いー むちょちゃす





Are you sure??????????



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# by shinji_isono | 2007-01-28 07:44 | スペイン語  

類は友を呼ぶ

今学期とっている「Economic Development」という授業に結構はまっていて、毎回リーディングアサインメントとして出される課題を楽しく過ごしております。

まだ1/3しか読んでないしのだけど、課題図書の一冊。800ページくらいの超大作のこの本(その名も「Economic Development」とそのまま)。すごくお勧め。
基本的なことをすべてしっかり網羅しました。そういう感じの本です。高いけど。

で、今日はこないだ授業で習った「O-ring Theory」についてのお話。

「あなたはどういう人と仕事をしたいですか?」

の問いかけにあなたはどう答えるだろう?もちろん、性格がよくて、とか責任感が強くて、とかもあるけど、スキルについてはどういうレベルのスキルを持っている人としたいか?

やっぱり、自分と少なくとも同等、もしくは自分よりスキルのある人と仕事をしてみたい。この世界で有名な有名な○○氏と仕事してみたい!みたいな答えが出てくるかもしれない。

そうなるとどうなるか?
もっともスキルのある人たちはやっぱりもっともスキルのある人たちと一緒に仕事をする。
次にスキルのある人たちは、やっぱりそのくらいのスキルの人たちと仕事をする。

という感じに仕事をしていくと、最後は
「もっともスキルのない人たちは、もっともスキルのない人たちと仕事をする」

ということになる。

こうやって同じスキルの人たち同士でグループ化され、仕事がされていくというのをO-ring Theoryというのだけど、これは経済学的に説明できる。チームとして仕事をし、自分ができる仕事、発揮できるスキルは決まっている場合、よりスキルのある人と仕事をしたほうが、チーム全体のパフォーマンスをアップでき、自分への見返りも最大化できるからだ。

いわゆる「類は友を呼ぶ」のような現象が起こる。

一時期、アマチュアの最高の選手はこぞって巨人に行ったのも同じ理屈かもしれない。弱いチームにいるより、強いチームで自分も一流プレイヤーとして働けば、優勝の可能性がもっとも高まるし、自分の評価も上がるからだ。

僕は常に、鶏口牛後ではなく、牛口鶏後に自分をおくべき、と思ってきた。
僕のようななんちゃって野郎は、鶏口になってしまうと調子に乗ってしまうし、逆に小心者としては牛後でい続けると、いつも自分に劣等感を持ち、危機感を持って努力するからだ

でも、これも実はO-Ring理論で説明できるかもしれない。自分の周りに優秀な人ばかりいれば、学ぶことも多く有意義だからだ。優秀な企業は優秀な人ばかりが集まってくる、というのも同じだ。

と自分にも当てはめて、「へーーーっ」と思いながら読んでたのだけど、途上国では重要な問題だ。貧困で教育をしっかり受けられない人はずっと、同様の人としか仕事ができず、貧困層から抜け出せるチャンスが生まれないからだ。逆に一度、「勝ち組」には行ってしまうと

スキルを身につける→よりいい仕事→更なるスキルが身につく

と好循環となり、貧困層との所得格差が拡大していく。もはや多くの途上国では、世界銀行が去年出したWorld Development Reportもここにフォーカスしてたとおり、絶対的な貧困よりも、この所得格差がより重要な問題となっているのだ。

「教育」が「開発」においてよく重視されるのも、こういうところにもあるのだ。

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# by shinji_isono | 2007-01-26 08:29 | いそいそ的環境学  

溜め込んだもの達

「貯めこんだもの」であればいいのだけど、今日は「溜め込んだもの」について。

1月もそろそろ終わるし、あと3ヶ月で留学も終わりなわけですよ。
卒業後、どこで働くかは別にして、ここアナーバーには長くて4ヶ月とかそこいらでいなくなるわけですね。

で、最近考えているのが、すでに持っているものをどんどん使っていく、そして新たに買わない、ということ。

消耗品だからいずれなくなる、とばかりに買っておいたけど、気づくと我が家にいっぱい!という経験、ありませんか?別にそこにずっと住み続けているのであればいいのだけど、ここ5年くらいは年に一度のペースで引っ越している僕にとっては大きな問題。

溜め込まれた物たちリスト

シャンプー:なぜか相当ある。僕は数年以上同じの使っていて、それがなくならないように、とおもい日本に帰るたびにしょっちゅう買ってた。+ホテルであまったシャンプーとか(今後1年シャンプー買う必要ない)

入浴剤:これは淡々と使っていけば、最後にはなくなりそうだけど、寒いミシガンにはバブとかいるべー、と思い、箱ごと買ってきたりしてた・・・友達、家族からももらい、結構ある。

お茶:これまた自分で買うだけじゃなく、いろいろもらったりして結構ある。ティーバックものから葉っぱのものまで。これは間違いなく飲みきらない。(そもそも濃いお茶嫌いだし・・・)

粉類:もらったのがあるからというのもあるけど、パンケーキの粉、お好み焼き粉、チジミ用の粉、小麦粉等々相当ある(全部足すと数キロ)。粉もがんがん食べていかないとなくならなそう。

酒:家で一人ではちょびっとしか飲まないので、結構残ってる。これも日本からせっせと運んだ者たち。これはみんな呼んでぱーっとやればすぐなくなるけど。

その他、いろいろ買い込んだけど、別に使わない消耗品たち数知れず。
ノート類、ボールペン類、万年筆のインク、乾電池、靴下、等々

本当は、使い切れているはずのものも相当多い。が、そこは貧乏性。「もったいない」とばかりにたとえば入浴剤をまったく入れずによく風呂に入っていたりする。。。
結果として、残りまくる、という状態。

無駄遣いはする必要ないけど、これらのものを少しづつでも使って減らしていこう、と思っている今日この頃であります。

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# by shinji_isono | 2007-01-25 12:43 | AnnArbor生活  

病状報告

ぎっくり4日目。

初日にシップを張り、あ、少しよくなったかも!と思ったが、その後は対して進展はない。
完治まで一週間くらいはかかるそうだ。
昨日は授業で3時間クラスに座りっぱなしだったかが、さすがにしんどかった。間の休みでは、学校のソファーで仰向けになってしのいだりもした。

この病、なった者しかわからないが、結構しんどい。
首と腰、この2箇所は普段対して使っていないようでいて、しょっちゅう動いているところなのだ。
ちょっとした動きだけでも、いちいち腰から

「そう動かれると痛いですよ」

と指令が出てくる。めんどくさいこと、この上ない。

さらにつらいのはこの病、

「誰からも同情されない」

というところだ。本人は痛がるものの、単なる捻挫と同じなのでいずれ直るものだし、何よりもその症状が情けない。

動くたびに、「イテテテ」となるし、腰を動かさないようにしているその姿、「かわいそう」よりも「面白い」が先に来てしまうのが人間の性だ。
さらに、コミカルな動きがそれに加えられる。見てるほうとしては、本人はきわめてまじめな顔で、縦歩きの欽ちゃん走りのような感じで

「てけてけてけ」

と歩いていたら、そりゃー顔は笑わなくても目が笑うのは防げない。

ブログ、メール、メッセンジャー、実際に会っていろいろな人から心配していただいたけど(ありがとうございます。)、どこか心のそこで

「うふっ」

と思っていたのは想像に難くない。特に僕の人となりを知っている人であればなおさらだ。
「おー、あいつがヨチヨチ歩いているのか・・・」
という感じだ。別にそれを責める気は毛頭ないし、ぜひ笑っていただきたい。
小さな笑いを茶の間に提供できたのであれば、それは本望だからだ。

そうはいっても、我は適応能力が高い。
ぎっくり2日目にして早くも、

「おじいちゃんのようなヨチヨチしながらも、早く歩けるコツ」を習得した。
機動力が大幅アップしたが・・・・・





・・・さらにコミカルなこと、この上ない・・・


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# by shinji_isono | 2007-01-24 00:56 | 留学中の不幸ばなし  

不二家事件

が、日本では話題になっているそうで、ちょいと書いてみたいと。

今回の事件がちょいと皮肉なのは、工場の環境マネジメントの一環として行われてきた取り組みの一つとして、廃棄物を増やさないために、本来廃棄しなければならない賞味期限が切れていた牛乳を使ってしまっていた、という側面もあったこと。

個人レベルであれば、

「一日切れてるくらいでぴーちく言うな!そのくらいで腹壊すわけないだろ!もったいないし、黙って食え!」

とでも言える問題でも、それを会社が行っていたとなると大問題になる。それを認めたら、賞味期限を表示するというルールの意味なくなってしまいますからね。

で、ここで不二家さんをフォローする気もないのですが、気になるのが、賞味期限切れでばんばん廃棄してたら何もお咎め受けなかったという事実です。
環境的にはこれは最悪なことであって、できる限り使ってほしいわけです。

一方では、最近は在庫管理がより厳密になり、大きな問題とならなくなってきたのでしょうけど、コンビニとかって、時間単位で賞味期限をチェックして、昔はばんばん捨ててたわけですよ。別にまだ食べれるのに。一時問題となりましたけど、不二家の時に比べればなんてことない問題なわけです。

つまり、人間への被害には過剰に反応するけど、環境への被害には対して反応しないわけです。なぜなら、人への被害はすぐ現れるけど、環境への被害は長期的に現れるだけだから。これは、本質では不二家の方々と似ている訳です。長期的に大問題になるかもしれないけど、今目先の問題を解決するために、やり過ごしてしまおうと・・・


今回の事件、基本的に食中毒者が出たわけでもなく、単に品質管理の問題点を誰かによってリークされたために明るみになったという話なわけです。もちろんよくない話しだし、それを隠し続けようとした経営陣は問題あると思うけど、倒産も覚悟しなければいけないような状況においやる必要はあるのか?と聞きたい。

「おいおい、1日ぐらいならいいって問題じゃないだろう!きちんと謝って、ちゃんと改善策を徹底して、もう一度ちゃんとやりなおせぃ!次やったら許さんぞ!」

と、きちんと責任を取らせればよいくらいの話だと思いますが、どうなのでしょう?
そんなこといったら、外食産業の裏側をすべて見せてしまったら、多くの企業が倒産してしまいますね。

なんか問題がおきると「徹底的につぶす」という風潮が特に最近強すぎる気がしてます。特に、こういう行為をした人たちが、単なる金儲け的な発想ではなく、「環境のため」を考えて、誤って一線を越えてしまっていたのであれば、本当にそういう社会の対応が正しいのか?という気がします。

大事なのは、「ミスを一つも許容しない厳格な社会」ではなく、「問題を二度と起こさないよう防止できる社会」だと思います。問題起こすためにどんどん企業が倒産していったら、日本社会の「財産」もどんどん消えていってしまいます。不二家も、社員のためだけでなく、我々の生活における「財産」だと思うのです。

PS うちの近くのスーパーも、賞味期限とっくに切れてる食品ふつーにおいてありますよ。
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# by shinji_isono | 2007-01-23 10:14  

不幸も舞い降りる

何度となくわが不幸をこのブログで書いてきたけど、また襲われた・・・

「いそいそ流タイムマネジメント」にも書いたように、この週末が始まる金曜、我はこの週末のToDoを作り上げた。その内容は非常にチャレンジングであり、この計画に基づき、苦しい週末を乗り切れば、晴れやかな朝が翌週には待ち受けているはずだった・・・



だった・・・



不幸は、まず朝一に起こった。

マイナス10度程度の寒い外におもむろにでていき、ずっと車のトランクの中にあったダンボール一箱を室内に運ぼうとした時だ。

このダンボールは、ついこの間Y夫妻がアナーバーを旅立つときに譲り受けたもので、食べ物、調味料等々がふんだんに入っている、まさに「ありがたみ」がぎっしり詰まった心温まるものたちだった。





しかし、その「ありがたみ」はぎっしり詰まりすぎていた・・・・






がきっ!





寒さで硬直していた体に痛みが襲う。痛みは腰からだけからだ。

痛みをこらえつつ、すれ違うアメリカ人に

「Hi!」

と声をかけ、気丈に振舞うものの、家の中に入ったときには体がひざから崩れ落ちた・・・



そう、「ぎっくり腰」という、主に中年おじさんだけがそれを授かることができる病。
希望に満ちた週末の朝に、その不幸が舞い降りた。

聞くところによると、ぎっくり腰の条件というのは

1.寒いところで
2.急に重いものを持つ

というのが典型的なパターンなのだそうで、きれいに「ぎっくり腰道」の王道を行ったというわけだ。

もはや、いすに長い間座るのもしんどいし、おじいちゃんのようによちよちしか歩けないし、今日のToDoは大きく出遅れている・・・・



話はそれだけでは終わらない。そうは言っても、週末だ。ちょいとお出かけをしよう。。。

動かない腰を引きずり、運転席に乗り込む。バックするときに体をうまくひねれないが、椅子に固定されている以上、何とかなりそうだ・・・

ちょいと買い物をしたりして、岐路に着く。

帰りの高速道路、その出口で魔物は潜んでいた・・・

うちの近くのとある高速出口、入り口と出口がすぐ近くで、非常に危険な領域がある。出るにしても、続々と入り口から入ってくる車が多いし、入るにしても、出ようとしてくる車とうまく折り合いをつけないと入れない。

普段はここでは降りないのだ。今日は、もう一件スーパーを寄ってから帰ろうと道順をちょっと変えただけなのだ。(←典型的な不幸パターン)

こっちが高速から出ようとするとき、入り口から入ってくる車がすべきことは、基本的にはスピードを落としてこっちに譲る、なのだ。なぜならこっちはまだ本線に残っており優先されるからだ。


敵はアホだった。こっちとスピードを張り合い競争してきたのだ。出れないだろ。こら。
とは言いつつも、こっちはぎゅっとスピードを出して追い抜き前に出て外に出ようとした。

ただ、抜ききったと思ってからでさえ、やつはスピードを落とさず、しかも本線に強引に入ってきた!!!!


ぼこっ!


車の後ろがぶつかった音がする。いや、ぶつかった。

幸いスピンしたり、はじき出されたりせず、そのまま運転はできたがばこっと後部が少しへこんでしまった。


車を止めたら、やつは出てきた。

「おー悪い。これは僕のミスだ」

といいつつ、彼は去っていった。賠償せよ、とか言うべきだったか?とも思ったが以外と軽微だったのでこっちもやりすごしてしまった。

ちなみに、やつの車はでっかい4WD系でなんと無傷だった・・・
(さすがアメ人。車も丈夫)


ということで、心も体も愛車も傷ついたまま、土曜の夜が過ぎている・・・・
(蛇足だが、授業料払う直前の急激な円安により、お財布も傷ついていることは言うまでも無い。)
どうしてこう、留学中には不幸ばかりが降りかかるのだろうか。

戦いは続く・・・




PS こっそり、秘密を教えよう。

実は、我は、日本に帰ってきたときに、初詣でとあるものを買い込んできた。

それは、






1.交通安全お守り!

2.災難除けお守り!





お守りの効果が無かったのか、あったからこれだけですんだのかは、定かではない・・・

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# by shinji_isono | 2007-01-21 10:01 | 留学中の不幸ばなし  

樹氷が舞い降りた!!

二日前にみぞれに近いよーな雪が、すごくゆっくりと降ったんですよ。
それがマイナス0度以下の世界できれーーーーに、樹氷となりました。

樹氷って実際見たことあります???

まずは、木や草の枝にこーやって、氷がまとわりつく
(写真をクリックして拡大してみてください)
e0011097_4292563.jpg


それが草全体をおおい、こんなガラス細工のように
e0011097_4282272.jpg


こんなのちょっと幻想的でしょ?
e0011097_4303160.jpg


それが森全体を覆い、こんな光景になる
e0011097_431358.jpg


もはや桜並木みたい
e0011097_432138.jpg


これ、写真ではちゃんと写らなかったのだけど、太陽の光を反射して7色に光るんです
e0011097_433240.jpg

クリスマスツリーってこれを真似たんだーーと思いましたね。

アナーバーが見せた幻想的な風景でした。

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<おまけ>

でろ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん
e0011097_435147.jpg

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# by shinji_isono | 2007-01-20 03:19 | AnnArbor生活  

キャンパスビジットの方

が本日いらっしゃり、ちょっとお話しました。うちのスクールではなくて、ビジネススクール志望の方なんですけれども。

その方は、今の会社で「途上国の電化」をされていたそうですけれども、僕もまさにガーナプロジェクトで同じことをしていたため、非常に興味深くお話を伺えました。こっちは学生のリサーチですけれども、向こうはプロですからね。迫力が違いますよね。その方も開発とかご興味があるそうで、今後とも情報交換できればなーと思っております。

その方が、「もう8年働いてます」とおっしゃっていたので、
「あ~、年上の方だ。非常にしっかりされていらっしゃるし、やっぱり・・・」
とか思っていたのですが、よくよく聞くと大学を同じ年に卒業している。

そう、僕の頭の中では「自分は6年間働いてました」でとまっているのだけど、留学しないでそのまま働き続けていたら僕も8年働いていることになるんですね。当たり前ですけど、なんか新鮮でした。
なんでかというと8年というと、もはや10年目がすぐそこまで見えてきてるわけですよ。一つの道を10年やっているというと、もうベテランじゃ~ないですか。もうそんななんだなーという感じ。

最近は就職活動も行っているので、いろいろと人生について考えるわけですけれども、特にこういう「同期」の方のご活躍の話を伺うと、背筋が伸びますね。いい仕事に就けるといいなぁー。

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# by shinji_isono | 2007-01-17 14:47 | AnnArbor生活  

朝ごはんをしっかり食べよう

朝ごはんちゃんと食べてますか?

時間がないからついつい・・・、という都会型の人間のあなた!!
将来の健康を大きく損なってますよ!!
朝ごはんは一日の活力源、しっかり食べてから出かけましょう!








と言いつつ、実家を出てからあまりしっかり朝食を食べなくなった私。実家では、ガツンとどんぶり一杯の米を食ってから毎日出かけていたものの、それが

シリアル

バナナ、ヨーグルトを食べる程度

たまに何も食べない

とどんどん状況悪化

今までのセメスターも大体が授業8時半からとか9時からあったので、バナナ一本くらいで逃げてた。

ところがどっこい、今セメスターならできるはずだ!
ということでちゃんと朝食を食うことにします。これから。

僕にとって朝食を食うとは、「米を食う」ということです。(たまにはパンでもいいですけど)
こういうもののしっぺ返しは将来襲ってきますからねー、今のうちにちゃんとしておかないと。

ということで、朝飯を今セメスターは食べ続けることを高らかに宣言いたします!!

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# by shinji_isono | 2007-01-16 00:33 | AnnArbor生活  

いそいそ流タイムマネジメント

これから社会人になられるらしいkeith5150さんがタイムマネジメントについて書かれていたので、便乗し、「いそいそ流タイムマネジメント法」をご紹介。

まず最初に言っておきたいのが、能率を最大化させるタイムマネジメント法があるにはあるのですが、常にこれを使っているわけではない。理由は、疲れるから(ははは)。なので僕のやり方としては普段はゆるく管理していて、バシッとやらなければいけないときにはそのマネジメント法を最大で導入して、効率をマックスに持っていったりしている。なので、こんなのを365日やってるの???とか思わないでください。やってたら僕はもっと”できる人”になっているのでしょうが・・・

では、以下よりご紹介

1.時間をちょくちょく見る癖をつけよ

僕はおそらく時計を一日100回以上は見ている。とにかく見ている。タイムマネジメントという言葉どおり、タイムをマネジメントするのにタイムを常に見ていなければマネジメントなんてできない。まずは、今何時かという現状把握が大事。

2.一日のTo Doを前日の夜に作成せよ

計画なくして実行なし。寝る前に、明日何をすべきかすべてをリストアップ。布団の中でそれをどういう組み立て、順番でこなしていくかをイメージしてから就寝する。僕は大体小さな紙切れを持っていて、そこにTodoを書き込む。終わったものから消していく。

3.作業時間を正確に見積もれるようにせよ

To Do リストはWishリストではない。作ったからには終わらせずに寝てはいけない。一方で無謀なリストを作っても仕方ない。ありがちな、「全力を尽くした」から仕方ない、ではずっと成長しない。本を1ページ読むのに自分は大体何分かかるのか(僕の場合は専門書で2.5分~3分)、パワーポイントの資料作りに1枚どのくらい見込んでおくべきか、等は自分の実力とともに知っておくべき。そこから作業計画も作れる(明日は○○の本読むのに2時間使おう、だから40ページは読もう、というように)

4.常に自分の作業効率をチェックせよ
1.と3.のあわせ技。たとえば本を読んでいるとき、今どのくらいのスピードで読めてるかを随時チェック。自分がどのくらい真剣に読めてるか、もしくはまったり読んじゃってるかを把握できるし、またその改善にいかせる。

5.何時までに何を終わらせるかを厳密に定義せよ、そして死守せよ
タイムマネジメントがうまくない人が陥りがちな流れ。
「今日は100ページ本を読まなければならない」
→「がんばってるんだけどまだ50ページだわー」
→「今日は寝ずにがんばるしかない。。。」
という感じ。それによりほかの事に費やせる時間がなくなる。

落とし穴は「がんばってるんだけど」というところ。「死ぬ気になってやれ」といったりしますけど、このがんばり度が実はたいしたことないから終わらない。尻に火をつけて自分の能力を最大化するには、目標を細分化して、そのそれぞれのチェックポイントを死ぬ気になって終わらせようとすること。
たとえば、1日100ページ読まなければならない。となると1時間最低20ページ。15分おきぐらいにチェックして、ページあたり3分で読めてるかチェック。足りなくなってきたらあせってあせって、集中して読む、という感じ。

6.学校、大学の近くに住むな
僕の哲学として、昔から持っているもの。どんなに仕事・勉強が忙しくても通勤・通学時間がこれにより強制的に確保される。理想は、電車に最低30分は乗らなければならない(乗り換えなし)距離。これを行き帰りフルに使うだけで結構なものとなる。「やりたいんだけど、忙しくてなかなか・・・」という逃げ道を自分からなくす。今も学校からは微妙に遠い所に住んでます

7.計画は後ろから作る
積み上げ式の計画では自分がストレッチされない。つまり、Aに2ヶ月、Bには3ヶ月くらいかかるだろうから5ヵ月後に何々がおわるようになるだろう・・・という作り方。
逆から作る。
絶対3ヵ月後に何々を終わらす。となるとBは最低でも2ヶ月かかるから、Aは1ヶ月以内に終わらせなければならない。1ヶ月で終わらせるにはどうすればいいのか?という感じ。誰でも1日は24時間なわけだから、それをいかに効率よく使うか?厳しく時間の制約を自分で与えていかないと、効率のよい方法を自分で見つけられない

8.休憩、息抜き、趣味はうまく、また徹底して取れ
マシンみたいに働いたり勉強したりしたくないし、誰でも必要だと思うんですけど、ここでもタイムマネジメントが必要。自分が生き抜きと感じるのはどういうパターンか?を明らかにすることが大事。
だらっと息抜きをしてしまうと、実は体も心もリフレッシュされず意味がない場合も多い。
たとえば僕がやってた息抜き方法だと

1.勉強の合間、ヘッドホンを使って大音量で好きな曲を1曲真剣に聴いてみる。下手なことやるより、この5分でだいぶ復活する
2.平日朝5時まで働いても週末は絶対に働かない。職場、学校で働いたり勉強したりしても、家では絶対やらない
3.お昼ごはんはしっかり楽しく取る。(どんなに忙しくても、食べながら仕事・勉強は絶対しない。人と楽しく会話しながらしっかり息を抜く)

等々。人によって、どれが心身をもっとも休められるかは違うと思うけど、大事なのは100のパフォーマンスを出していたところを、しっかり”意識的に”0に持っていくこと。これをしないと時間使ったわりにはあまりリフレッシュされていない、という状況になる

9.人に自分のコミットを伝える
いつまでに何を成し遂げる、というのを人に言うと、達成できなかったとき恥ずかしいので、がんばることができる。外的要因ですけど、僕は、あえてたまに使っています。

10.朝型人間になる
過去の経験上、タイムマネジメントがうまい人、効率のいい作業ができる人の絶対的多数が朝型。睡眠不足の解消は、起きる時間を調節するのではなくて、寝る時間を早めることで調整する。これは科学的に説明できるのか知らないけれど、まちがいなく朝型人間の方がタイムマネジメントがうまいので仕方ない。朝早くおきましょう

11.それでも効率が上がらない場合
15分表を作る。大学生の頃に資格の勉強でやっていたけど、実際、何をやっていたのか説明がつかない時間帯というのがこれにより明らかになる。
9時から5時まで8時間あったから、昼飯抜いても7時間は勉強している、というのは嘘。
トイレ行って、自動販売機で1階まで降りてジュースかって、机をちょっとかたしていて、コピー機を取りにいったときに意外と時間かかって、電話をしてて、ちょっとインターネットでニュースをチェックしてて、というのをすべて洗い出すとこれらで2時間くらいいったりもする。つまり5時間しかやってないのだ。もちろん、トイレとか絶対に必要なものだけど、こういう間接業務っぽいものでどれだけ無駄にしているか、をきちんと見極めるべきで、それを減らす努力もするべき。

一応、僕はこれらによって、大学時代に資格3つ、社会人時代は、とっても労働時間が長い職場でしたけど(一日平均12時間以上)、働きながら学士一個、資格一個、留学準備→留学をしています。

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# by shinji_isono | 2007-01-14 13:37  

環境スクールとは何か?Vol2

前に書いてからだいぶたちましたが、続きを。

前回は、環境スクールと他のスクールとの比較、およびどういう人が望ましいか、についての私見を述べたのですけど、今回は環境スクールの問題点について、とそれを踏まえても環境スクールで勉強したい、という人に向けてのアドバイスを。

環境スクールの問題点は、大きく二つ(よそのスクールをよく知らないので、うちの環境スクールの場合、なのかもしれませんが・・・)

1.プロフェッショナルスクールとしての完成度の低さ

バックグランドがビジネスで、多くのMBAホルダーの友達がいる関係上、ついついビジネススクールと比較してしまいますが、プロフェッショナルスクールとしては、まだまだビジネススクールレベルには程遠い。

プロフェッショナルスクールの売りは「実践力」なのだけど、それがまだ弱い。アカデミア的な授業が相当多い。たとえば、ビジネススクールでは「ケース」をベースにした授業が多いのだけど、このケースなるものは、いろいろ世の中の流れを捉え、よりインサイトのあるもの、議論する価値があり、どういうソリューションを見つけるべきか?についての議論の土台となるものがよい。それにはさまざまな事例から、多くの時間をつかってケースを作り上げ、洗練していく必要がある。また、古いケースをずっと使い続けられる場合はそんなになく、時代の変化に応じて改編もしくは入れ替えて行かなければ行けない。

その点、環境スクールは「プロフェッショナルスクール」を標榜しているものの、そこまでのレベルにない。理論中心の授業がいまだ多いし、その理論を使って実際に問題をどう解くか?そこへのアプローチの仕方、解決法まで深堀りがなかなかできていない。ケース主体の授業もいくつかあるのだけど、やっぱりケースが(たとえばトップビジネススクールと比べて)そんなに洗練されていないし、環境問題もビジネスと同様動きが早いのだけど、それをキャッチアップしてケースに反映させられているか?というとNOだったりする。したがって実践力が弱く、「理論を学んだけど、実際それを将来自分がどう使うかわからない。」という生徒が多くいるように見える。

2.更なる問題点は、学際性。
本当に学際性の重要性が叫ばれ始めたのは、ここ10年そこらだと思う。つまり、今いる教授もこの学際性にフォーカスせずに勉強してきて、実績を積んで教授になっている人たちだ。したがって、経済学専門の教授、政治専門の教授という形でいるだけで、経済と政治の学際的な部分の教授というのは基本的に存在しない。なぜならこういうところをフォーカスしている以上、昔は教授になれなかったからだ。
これが何を引き起こしているかというと、結局は複数の学問領域にまたがったクラスというものがほとんど存在せず(経済&政治のクラス)、その中身は、複数の学問領域のクラスをそれぞれとる形(経済学のクラスと政治のクラス)となっていることだ。

多様なメニューが環境スクールにはあり、学際的に学べるようだけれども、要するに縦割りのクラスを幅広い領域からとっていき、自分の頭の中でミックスして「学際性」とするにすぎない、というところだ。これは、ビジネススクールにも当てはまると思うのだけど、実際のビジネスの世界では財務の問題と経済戦略の問題、そして生産システムの問題をそれぞれ切り離して議論はできないにもかかわらず、授業は財務のクラス、戦略のクラスと分かれてしまっているのと同じ。(ビジネススクールのほうが、ケースを通してより統合されていると思うけど)

うちのスクールは、今その問題に対応しようとしていて、「学際的なクラス」を設置して取り組もうとしている。個人的な意見として、縦割りのバックグラウンドの教授をもとに、学際的スクールとするには、ひとつのクラスをひとつの教授が教える時代は終わった、と思っているし、教授は教えるという立場から考える場を提供する人に役割も代わるべきだと思っている。その辺にフォーカスし、経済学や生態学の教授が共同で授業を持ち、その学際性を追求していく、というクラスができ始めた。正直、まだ完成度は低いみたいだけど、こういうクラスをもって行かなければ、本当の学際性をアカデミアが追求できるとは思えない。



ということを踏まえ、環境スクールで勉強したいと思う方に、環境スクールの選び方および利用する場合のポイントを。

まず、幅広く環境問題を勉強したいのでなければ、環境スクールは基本的には進めない(とっても気に入っている教授がいる場合は除く。)。逆に言うと、環境スクールを選ぶに際しては、どこまで多様性を持っているか?というのは重要。僕がこのスクールを選んだ理由のひとつは自分がやりたかった「環境政策」がここだけはちゃんとコースとして存在していた、というところなのだけど、それ以外の領域も結構強いといわれている。たとえば、森林学だったりLandscape Architectureだったり。そういうところには、そういうところのバックグランドを持った優秀な生徒が集まってくるわけで、いろいろな領域で強い、と思われている環境スクールをお勧めしたい。特に、今までの自分の人生ではめぐり合わないような領域が含まれていると、より面白いと思う(僕の場合は「デザイン」ばかりをする集団とか)。そこでふれあい、もまれることで学際性を肌で感じることができるからだ。

次に、他のスクールとの連携がどれだけあるか、も考慮したほうがよい。これだけ環境問題が幅広い領域に関係すると、「環境スクール」だけでは対応できない。そうなると他のスクールとの協力等々も必要になってくるわけで、それがどこまであるか?も重要。うちのスクールだとMBAとのDual Degreeが常に100人以上いたりして、そこと連携が強いだけでなく、他のスクールと共同開講するクラスが多くある。そういうのがどの程度充実しているかも重要。

さらに、どれだけ履修する授業に自由度があるか?も見るべき。僕の場合、結局履修したクラスの半分は、他のスクールとの共同開講もしくは他のスクールの授業を取った。Business School, Urban Planning, Engineering, Economics等のスクール。学際性の定義、およびそのうちどの辺を強化したいかはそれぞれの生徒の興味や今後のキャリアプランによって異なるわけで、あまりスクール側から必修科目として押し付けるのは、個人的にはあまりよくないのではないか?と思っている。

最後に、ちゃんと修士論文もしくは修士プロジェクトを行え、またそれをサポートできる大学か、を見ることをお勧めしたい。いくらしんどく、ハードな授業でも授業で得られるものはたかが知れている。ひとつのことを本当に真剣に時間をかけて考えることはしないからだ(知識だけは増えるけど、知恵はあまり向上しない)。それは、次から次へと課題は与えられるわけで、ひとつのことにこだわっていては終わらなくなるから(長くて一週間が限度)。
よって、それとは別に1っこでも1年以上かけてじっくり考えるものとしての論文・プロジェクトをすることをお勧めしたい。ケースだって、所詮は実践力からは程遠いし、ちょっとわかった気になるくらい。実際にクライアントをもって議論したり、現地に行って肌で感じたり、そういうものを得ずに実践力は得られない。
ただ一方で、それを大学側がしっかりサポートできるかというと必ずしもそうではない。教授は教授で忙しく、特に修士レベルだとあまり見てもらえない、ということも多い。したがって、研究を支援するための各種機関が大学内にあるか?も重要。たとえばうちの大学だと、当然図書館(電子ファイルで論文は取れる)、統計センター(統計学の相談を一手に受けてくれる)、アカデミックライティング、リサーチファンディングのためのコンサルティングくらいのサービスはある(個人的にはもっといろいろほしい)。それに加え、前にも述べたけど、自分のリサーチ領域が学際的な場合、実は教授がそれをサポートできるとは限らない(教授は自分の領域以外になるととたんに弱くなる)。なので、少しでも自分の関心と近いことをしている教授を探すことをお勧めするし、またいなければ自分でやっていけるための支援機関があるかもポイント。

ということで、いい部分も悪い部分もあると思うけれども、メリットがデメリットを大きく超えているかを考えて留学されたほうがいいと思う。なぜなら、たとえばMBAと違い、とりあえず持っておけば将来の仕事に役立つ、将来のキャリアでつぶしがきく、というものではないからだ。
実際、たとえば転職市場で環境スクールという価値は大して評価されないし、卒業後就職活動で困る人は多くいる。なので、そこはきちんと考えたほうがよいと思う。

最後の最後に、一言。メリットがデメリットを超える要素として「英語力の向上」はある。正直、僕は英語ができなくてよかったと思っている。英語がしっかりできてからここにきてたら、メリットがデメリットをかなずしも大きく超えないからだ。これは留学全般に言えるけれども、英語力が足りていない人にとっては、留学のメリットの重要な一要素になりうるのだ。また、そのくらいのハンデをもってやったほうがチャレンジングでちょうどよいレベルになる。

と、こんなところでしょうか。参考になれば幸いです。
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# by shinji_isono | 2007-01-12 14:04 | いそいそ的環境学  

乾燥警報

すっごい空気が乾燥しているんです。アメリカ、アナーバー。

静電気がばっちんばっちん(←ほんとうにこういう音。ぱちぱち程度の生易しいものではない。)なるし、この静電気のおかげでNOTE PCのUSBコネクタがすべて死んでしまったし、結構大変。

さらに、僕にとってもっとも大変なのは目。
医者に、君はコンタクトは向いていない、つけない方がいい、といわれたほどのドライアイ。
よって、ずっとめがねで過ごしているのだけど、めがねでいても、目が相当乾く。

そのうち、目が開かなくなるくらいしんどいし、外を歩いてちょっと強めの風が吹くと、もう一気に乾いてしまう。気づくと目が真っ赤になってたりする。

時折、目薬を差しつつがんばっているんですけどね。なかなか。。。。

早く春が来てほしいものです。

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# by shinji_isono | 2007-01-11 21:10 | AnnArbor生活  

セメスター本格始動

授業が始まってまいりました。冬休み期間中、まず英語を聞かなかったため、今日3時間授業出ただけで、結構疲れた。また英語脳に変えていく必要があります。

今学期は、ほとんど授業は取らない。というのもあと2単位取るだけで卒業要件を満たすので。
で、クラスいっこ取ると3単位なので、基本的にはそれで今学期は終了です。
これによって、今学期の授業料を削減することもできて、結構はっぴー。授業、ほんと高いっすから。。。

経済学のスクールから、途上国にフォーカスした経済開発の授業をとることにしました。あと、もういっこファイナンスのデリバティブの授業を「聴講(←試験、宿題しなくていい)」をしようと思ってます。これは教授が了承してくれた場合ですけど。

ただ、ガーナプロジェクトもあるし、ひとつのクラスはGraderをするし、就職活動もあるし、ということで、これでも結構めいいっぱい。最後の仕上げですねー。ほんと。

今学期もがんばっていきましょう!!!
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# by shinji_isono | 2007-01-09 07:56 | AnnArbor生活  

冬休みの読書感想文

いくつかはまだ読みかけのもありますけど、この冬に読んだ本のご紹介。
今回は、いろいろな人に教えてもらった本も多かったからというのもありますけど、非常に良書に恵まれよい休みをすごすことができました。

経済の本質―自然から学ぶ

これは非常に目からうろこ系の面白い本。経済の仕組み、動きをすべて生態系の仕組みに基づき説明していく本。環境問題系の本だろうと思っていたのだけど、実際には経済そのものの説明に重点が置かれている。自然の進化の過程と多様化する経済の仕組みとを比較して説明して、「発展・進化とは何か」等について論じられている。4人の登場人物が会話をしながらこれらを理解していく、という感じになっていて、読みやすくしてある。

公共政策学入門―民主主義と政策

環境政策を中心に勉強しているものとして、政策学の基本を学ぼうと思い手にした本。非常に簡潔に整理されていて、とてもよかった。(ちょっと妙に「現実主義」な部分があるけど。)簡単に「政策学」の大枠を学ぼうという人にはお勧め。

グレートジャーニー「原住民」の知恵

僕が北海道自転車旅行(3000km)をしていた頃にもっとも影響を受けたテレビ番組「グレートジャーニー」を行っていた関野吉晴氏の本。僕が大好きな星野道夫ともつながりがある冒険家。彼が実際に触れた原住民の生活を通して何を学んだか、またそのレンズを通して、先進国の生活がどういうものなのか、を時には非常に辛口なコメントも交え述べている本。体で実際に体験した人の話は非常に深みがあって心に響く。これもそんな本でした。SASAPYさん、ご紹介ありがとうございます。

大国の興亡

歴史に詳しい僕の親友が10年以上前から、お勧めしていた本。たまたまこっちの古本屋で売っていたので読んでみた。歴史ものにありがちな、戦闘シーンに特化した分析ではなく、その前提となった地理的、経済的、宗教的、政治的背景を非常にきれいに分析した本。どうして国々が勃興してきたか、をヨーロッパ中心にわかりやすく説明されていて、歴史が動いた「理屈」がよくわかる。まだ上巻しか読んでないけど、ぜひ、下巻も読みたい。そういう本。


気づかせて動かす―熱情と理のマネジメント


ご存知、スクールウォーズのモデルになった山口 良治氏とその教え子である平尾 誠二氏とが「教育論」について語っている本。個人的には、自分が日ごろ思っていたことの多くがここに述べられており、気持ちよく読めた。教育、人を育てるというのは、その人が自分で立って、歩けるようになるまで辛抱強く我慢し見届けることであり、手を差し伸べて、変わりに歩いてあげる事ではないのです。上っ面の、そして机上の空論ではなくて、教育の本質をきちんと捉えて述べられている。

未来を変える80人 僕らが出会った社会起業家

80人の成功している社会企業家を全世界からフューチャーし、著者が1.5年ほどかけてインタビューした内容をまとめたもの。「社会企業家とは何か?」というところをすでに実践している人たちを通して学ぶことができる。内容が非常に多岐にわたっていて、個人的には非常に刺激になるし、読んでいて面白い。

ハチドリのひとしずく いま、私にできること

さらっと立ち読みしただけ(で読めてしまう本)なのですが、結構話題になった本。
燃えている森の中で、勇気あるハチドリがたった一滴でも火を消すためにがんばる、という原住民に言い伝えられているお話。環境問題もそうではないか?と訴えかけている。
本の後半は、上で述べた関野吉晴とか坂本龍一とか環境に興味がある人たちがそれぞれ2ページほど割いて、自分らの環境問題に対する考えを述べている。

Renewable Energy Policy and Politics: A Handbook for Decision-Making

まだ読んでる途中ですが、すでに良書と呼べる一冊。いわゆる「教科書的」な内容から一歩進んで、どうやったらRenewable Energy Policyは成功するのか?を失敗・成功事例をも用いてポイントをきれいに列挙して説明している。ある程度そのポイントを断定できているところがすごいし、まさにこういう領域で仕事をしたいと言う人にはバイブルになりうる本。

「レスター・ブラウン・プランB2.0―エコ・エコノミーをめざして」

彼の本を読んだのは2冊目。前にこの人の本をちょっと批判したんですけど、今回は「プランB2.0」という名から、彼独自の環境問題に対する解決法が書かれているのでは?と思い読んでみた。でも結果としては一冊目と同じで、現在の状況がいかに危機的か、というのを多くの情報を提供して述べているだけで、彼独自の視点については触れられていなかった。どうすれば、環境問題を克服できるのか、について彼独自の意見をそろそろ聞きたい。

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# by shinji_isono | 2007-01-06 03:39 |  

猪突猛進で行きましょう

1.5年前にはまだ「ブログ」というものをまったく知らず、名前を聞いたことある、というだけの人間でしたが、無事2006年も一年間ブログを続けることができ(222回書きました)、今日も2007年の第一回目のブログを書くことができました。僕の友達にもほとんど教えていない非常に限られたサイトではありますが、そんな数少ない皆様とは、またいろいろとお話ができたらと思います。

今年の干支は「イノシシ」だそうです。イノシシというと「猪突猛進」という言葉があります。脇が見えずに前にしか進めない、というようなネガティブなイメージもあるかと思いますが、僕の捉え方は違います。一度目標を見つけたら、勇気を出して突破する。そこには変な計算はない。全力で体当たりする、という勇敢さだと思います。

それは我が大学ラグビー部の「前へ」という教訓(今は亡き北島名誉監督)に通じるものであり、僕の好きな言葉の一つです。

最近、僕よりさらに若い世代と話をしてよく思うことがあります。非常に頭もよく、論理的です。ただ、やたら「リスク」という言葉を口にし、いわゆる「計算高い」。勝てる喧嘩しかしないため、怪我はせず傷つかないけれども、現状を大きく打開できない。

この計算高さ、というものは一方では制約です。自分の能力、可能性を自分がもっとも理解していると思っているだけで、本当は自分自身もわからない。にもかかわらず、その自分が「勝手に」定義した能力、限界をもとに「リスク」を考えることによって自分の将来をも制約してしまっている。そう思っています。

理屈よりも感情が先に来なければいけないと思ってますし、強い思い、夢を持ち続け、そこに向かってなりふり構わず努力する。そんなことが僕が関心のある「環境問題」解決のキーでもあると思いますし、また今までの自分では気づかなかった新たな、成長した「自分」に出会えるチャンスになるのだろうと思います。

「がんばること」しか取り柄のない人間ですが、今年も精一杯、一歩でも「前へ」進み、自分の能力を高め、新たな世界に出会うことができたらいいな、と思います。今年もよろしくお願いいたします。


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# by shinji_isono | 2007-01-01 13:39 | AnnArbor生活  

大晦日

とあいなりましたね。師走で忙しい中、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

本年は結構「ついてない」年だったと思いますけど、その中でも健康に暮らせたことはよかったです(毎年健康だけど・・・)。

いろいろなついてないことがおきて、ばたばたした感じ。
1.プロジェクトメンバーの突然の予定変更で、ガーナリサーチが一人で行く羽目に
2.VISAが届かないので、車でワシントン(大使館)に。ワシントンに着いた日に家にVISA届いた
3.アパートを突然追い出される。その後家賃でもちょっともめごと
4.親の体調悪化で緊急日本帰国
5.かみさん交通事故
6.パソコンが(おそらく)ショートし、USB、LANが消滅。いまだ修理も出せず
7.車のエンジンかからなくなる。JAFみたいなのを呼んで、修理依頼も直らず。まだエンジンかからない
8.旅行中サンフランシスコでスーツケースが壊れ、摩擦熱で火傷。
9.飛行機トランジット待ちがなぜか22時間。ホテル代も僕には出ず、ノバイ空港でHomeless体験
10.焦げ臭いにおいとともにTVが壊れる。

てなところか?まーなんだかんだ行っても、自分の健康に関する問題がまったくないわけで、それだけでほんと、ありがたいことです。

一方で、今年はとてもよかったことも多々。
1.親の体調悪化を口実に、ちょっとは孝行っぽいことができた(かも)
2.やっぱり、ガーナリサーチ。全部を一人でやりきったということはとっても自信に。
3.「環境スクールとは」というところでも書いたけど、視点が広がったのは間違いない。国際性、他の学問的な視点等々。これは大きな成果です。

今年一年も
「成長できたな」
と思えることはよかったです。来年はついに、また仕事をし始めるわけで、人生の分岐点になるのは間違いない。30代をどう生きるか?また次の10年の人生設計が必要そうです。

みなさんはどんな一年でしたか?

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# by shinji_isono | 2006-12-31 08:15 | AnnArbor生活  

東京観光

東京はすんごいどこだー、んだ、んだ。

てな感じで、東京のすごさに圧倒された東京初日。
気づけは地方から観光に来た人のように両手には買い物袋の山が!!

電気屋に行き、アナーバーじゃ絶対見ないとっても大きい本屋に行き、銀座のデパート(←日本酒を買いにいっただけですけど)、時計屋さん(壊れてた腕時計を直してもらった)、ユニクロ、銀行、郵便局といってへとへと。さらに飯は寿司と焼肉というまったくもって、東京観光客と同じ動きをしていた。

たとえば、御茶ノ水の三省堂書店クラスの本屋なんてアナーバーには存在しない。よくてあの本屋の1~1.5フロア分までだ。

銀座のデパート。おされな物にとんちんかんな我は、基本的には地下フロアしか興味ないのだけど、あの惣菜の量、お菓子の量!外人がデジカメで撮ってた理由わかるわ~~、という感じ。

有楽町のビックカメラ。もう、ありえません。なんであんな種類あるの???なにを買うにしても、選択肢が多い。寿司型USBメモリに惹かれたものの、高くて買えず。。。Best Buyなんて話になりませんでしたね。しかもビックカメラのほうがポイントもつくから相当安いし!!

てな感じで東京にいるときは気づかなくても、たまに帰ってくると、そのすごさを実感します。すごい街ですね。世界のどこと比較しても。

ちょっと残念だったのが「日本酒」。われは100銘柄以上はゆうに飲んだことある日本酒ファンなのだけど、この日本酒というものが廃れてきてる、そんな気がした。なんでかって、銀座のデパートの地下にあった日本酒売り場がいつのまにかとっても小さくなっていたからだ。極上の一品をアメリカに持って帰ろうと、松屋、松坂屋、三越、プランタン銀座と4件も地下を徘徊したものの(はい、そこのあなた。銀座にまで行って何してたわけ?とか言わないように。)、とにかく売り場がそしておいてある種類がぐっと減った!松坂屋なんて伝説の日本酒「亀の翁」でさえも売ってたとこなのに、もはや見る影もなくなった。。。

個人的にですねー、日本酒は日本の「文化」だと思っとります。これが廃れるのは心もとない。一部の高度に商業化された日本酒だけが生き残り(あえてブランド名は挙げないけど)、職人さんが丹精込めて作った日本の心を写す、地方の特色がでるあの酒たちがどんどんなくなっていくのは本当に悲しいことです。

で、日本酒ファンはそこでめげずに東京駅大丸に移動。出会えました、よいお酒に。。。
その名も

「大七!!」

そこそこの日本酒ファンであれば、聞いたことはある有名な酒蔵さんなのだけれども、ここの酒蔵はすべて「生もと造り!」なのです。この「生もと造り」というのは、昔ながらの製法。もともとは日本酒はすべてこの生もとだったそうです。これは1ヶ月ほど酵母がつくまでに時間がかかるやり方。空中等に存在する酵母をゆっくりとお米に根付かせて発酵させるんです。最近の酒はみんな、すでにある酵母を買ってきて、ばっとかけてまぜてしまう、というやり方。2週間ほどでこの作業が済むのだそうな。そんな「費用対効果」のビジネス視点でなく、昔ながらの「文化継承」の視点で作っていただいたこのお酒を、お土産とすることにしました。味は非常に優しくまろやかだけど、ぱっとフルーティーな吟醸香が発し、辛さではなく味わいで楽しむもの。吟醸にもかかわらず、蔵の人がぬる燗でも進めるあたりがすごい。まだ燗で飲んだことないのだけどがらっと味が変わってそれはまた味わい深いのだそうな。僕は木桶仕込みという、一般的なホーローで作るやつではなく、木の味も移るそんなさらに味わい深いものにしました。何十年の月日を経て復活したやり方なのだそうです。なにからなにまで感動の嵐、そんな一品です。

↑で、こんな話は実は僕はよく知らなかったのだけど、デパートの地下で日本酒を買うメリットがここにある。蔵の方(今回はこの大七酒造の方)が店頭にいらしていて、説明していただけるんですね(もちろん、大好きな「試飲」とともに♪)。この蔵の方と実際にお話をさせていただいて、日本酒を学べる。また、こういう人は売り込みは絶対しない。じっくり味を感じてもらって、予算の範囲でお勧めしてくれる、そんな素敵な酒蔵の方でした。たぶん、10分くらい2人で話してたと思う。気に入った一品をさして「これください」とかいった後、「これからもどうぞよろしくお願いします。」とか言われてしまうとしびれてしまいますね。こういう本当のプロの世界にいて、しかも謙虚な方、恐れ入ります。

昨日は銀座、東京のデパ地下で、銘柄で4銘柄、商品数では10品以上はテイスティングさせていただきました。
これからもよい日本酒を応援させていただきたい!!!と思った日本酒大好き学生でした。(日本酒ブログ作ってもいいかも、という気もしてきた・・・ははは)

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# by shinji_isono | 2006-12-30 09:40 | AnnArbor生活  

帰国

明日の飛行機で日本に帰ります。

特にやりたいことがそうあるわけでもなく、基本的には人に会って、すこしおいしい日本食を食べて、本屋によって、くらいで終わりそうです。短期滞在なのでね。

さすがに、これだけ日本とアメリカを往復すると、14時間のフライトはただ単に苦痛なだけですな・・・しんどい。
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# by shinji_isono | 2006-12-27 11:39 | AnnArbor生活  

環境スクールとは何か?Vol1

について、書いてみたいと思う。ついに3セメスターが終わり、残り一セメスター。環境スクールについてわかってきたし、長所、短所もわかってきた。そこを書いて、環境スクール行ってみたい!とか思っている人の役に立てばいいな、と思う。

まず、「環境スクール」とはなにか?ということから始めるべきだろうと思うけど、いわゆる環境スクールとして、(アメリカで)有名なのは、Yale大学、Duke大学、そしてわれらがUniversity of Michiganだ。この3つが御三家ということでいいのではないか?と思う。
環境スクールの定義というのはよくわからないのだけど、おそらくどこも共通しているのは、環境問題を学問の対象とし、学際的にさまざまな学問領域からその解決法を考えていくためのプログラムが組まれているもの、と言っていいだろうと思う。

その中で、うちの大学がもっとも伝統があるのだけど、たとえば、うちのスクールで学べるのは、環境に関する経済学、政策、ビジネス、生態学、心理学、空間解析、環境技術、デザインなど。つまり、環境に関するものはなんでもはいってます!というプログラムになっている。

つまり、これら環境スクールでは「なんでもできる」のだけど、裏を返すと、「何もできない」と表裏だ、ということだと思う。つまり、どの学問にしても、それだけを専門としている大学院は存在するわけで(経済学の大学院、政策学の大学院、MBAなど)、それぞれの専門においては間違いなく、そういう大学院には勝てない。

「学際的」という言葉はある意味美しいのだけど、限られた2年間でできること、を考えるとそれはすなわち「浅く広く」につながっていく。
もちろん、自分で取るクラスを工夫しさえすれば、たとえば「ほとんどを(環境)経済学に関連するものを取る」ということも可能だ。でもそれであれば、個人的には環境スクールにくる必要はないと思うし、経済学の大学院の中で環境経済学を中心に勉強されたほうがよいと思う。

では、この「浅く広く」では意味がないのか?ということなのだけど、そんなことはなく、このスクールはとっても有意義だ。まず、それぞれのバックグラウンド、言語(ここでいうのはビジネス言語とかデザイナー言語等)が違う人たちが一緒に集まり、考え、議論するということ。そこに学際的スクールの根幹があり、さまざまな価値観が入り混じる環境問題解決の難しさを学べるからだ。

ただ、環境スクールに行くための条件として絶対にお勧めしたいのは、

「きちんと自分のコアスキルを持ってからくること」

この一点に尽きる、というのが1年半ほどいて実感したことだ。まず新卒で来るのは個人的には時間の無駄だと思う。ただでさえ、軸がない上、さらに浅く広く勉強するだけであり、そこには得られるものがあまりない。新卒や第二新卒的な形で来ている方もいるけど、やはりカリキュラムの捉え方が違う。せっかくの「プロフェッショナルスクール」なのだけど、ついついアカデミア的な「論理中心」の勉強法にはしりやすいし、浅く薄く勉強して得られるものが少ない。それがいやな人はひたすらさっき行ったような、特定科目中心(経済学中心とか)のクラスの取り方をして、環境スクールの強みを生かせなくなったりする。まだ実務の経験がないことから、ついつい大学の延長的な勉強法になってしまい、いつの間にか「将来この知識をどう生かすか?」よりも「単位を取ること」に集中してしまう、という感じだ。

学際的アプローチに大事なのは、まず自分の「軸」をしっかり持つことだと思うし、その軸に関する科目については、授業取らなくても十分わかる、ある程度の「プロ」だ、と言えるレベルであることが望ましい。それをもとに、さまざまな学問に自分の知識の幅を広げることで、「学際性」を身に着けることができるのだろうと思う。

では、そういう人たちがなぜこの横断型スクールがいいのか?というと、まさに自分のコアの周辺領域(外堀)をいろいろな学問を学ぶことによって埋めることができるからだ。

たとえば僕の場合、経済学やビジネス領域は一定以上の知識を持ってからきた。ただ、環境に関する政治プロセス、環境技術、生態学、社会学、経済開発、そういうものについては、まったくの無知であった。でも、もちろん環境問題を論じるにあたり、これら周辺科目は非常に関連してくるし、一方で、これらを無視しようとすると、非常に限定された狭い領域でしか物事を語れなくなる。これら周辺科目を学んでいくと、あるときにパズルがぱぱぱっと組み合わさるような感覚が得られると思う。また、それができると「成功」といえるだろうと思う。
僕の場合、環境問題克服にあたり、ビジネスセクターの重要性は最も大きいと考えていて、そのために企業はどうすべきか?というようなことを前の会社でも考えていた。でも、それはあくまでビジネスの世界にこもりっきりの人が考えた内容であった。それがいまだと、その外から、たとえば政治側の視点から、生態系をある程度理解した人の視点から、つまり外部の視点からも捉えられるようになってきた、というところが大きい。

さらに、先ほど言ったような、「他の言語を持った人々の思考回路」を学べるのも有意義な点だ。たとえば、政治家の行動パターン・モチベーションは第一に「次の選挙の当選」にあり、そこから物事を考え勝ち。環境政策のインパクトもそれが次の選挙に有利か、不利か?という基準で考える。生態系中心な人はとにかく「ありのままの自然」の保全に全力を尽くすし、デザイナー的な人は、「美しさ」を基準に生態系を構築しがち。そこにはビジネスバックグラウンド、経済学的バックグラウンドの人が持ちがちな「費用対効果」は結構蚊帳の外になりやすい、というように。

もちろん、同じビジネスの世界だけでも、ものの見方はいろいろと違う。でも、その違いというのは、僕と毎日山に入って研究している生態学者(もしくはその予備軍の生徒)との違いに比べるとはるかに近いものなのだ。

では、違うバックグランドの人同士が、お互いにそれを2年間で理解しあえるのか?ということだけど、これはおそらく無理だ。そんな簡単なことではないし、アメリカ人同士でも、お互い近いバックグラウンドの人たちでグループをつくりがちで、他の言語を話す人々とは仲良くなりにくい。
しかし、たった2年間では完全には分かり合えないからこそ、環境問題というのはチャレンジングなことなのだと思うし、この2年間がその第一ステップになるのだろうと思う。

話は戻るけど、「自分の軸を持ってから来るべき」というのも、このさまざまなバックグラウンドが交じり合う世界に入る名刺代わりにも役に立つ。ひとつでもしっかり持っていると、それにて他のバックグラウンドの人達に新たな世界を見せられるのだ。
「ビジネス的な思考ではこう考える」
「この論点は、われわれだとここにフォーカスする」
「こういう方向性を見出す、解決策を見出しやすい」
「こういうプレゼンテーションを行えば効果的だ」
というように。(英語がしっかりできない人であれば、なおさら重要)

これらがまずは、ほかの大学院と違って決定的に違う「学際的」で「プロフェッショナルスクール」である「環境大学院」の特徴だと思う。

(後半に続く)
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# by shinji_isono | 2006-12-26 09:31 | いそいそ的環境学